コードブルー original

コード３７ ページ45

コード46

藍沢side

「おい、上平」

上平「なに。今止血してるから話しかけないで」

俺の前を行く彼女からはそんな返答。

･･･止血してるってことは向こう着いて処置しようとしてるが、させないからな。

俺たちがあーだこーだ言ってる間に冴島は先に行ったらしい。

もうちょっとかな、なんて呟いているが。

こっちは気が気じゃない。

いつ倒れるかもわからない状況の中、歩かせてるんだから。

「辛かったら上あがれ」

上平「平気だってば」

「お前はすぐ無理する」

上平「はいはい」

流しやがって。

Aが通った道にたまに落ちる血。

･･･まったく。

本当に自分のことは後回しだから困る。

上平「あいたたた、」

なんとか片手でテープを貼ろうとするのを受け取って腕に貼ってやる。

上平「ありがとーございます」

よしっ！なんて声がしたと思ったら走り出す。

「ちょ、おい！」

上平「早く！藤川が待ってるから！」

「お前、自分の状況わかってるのか！？」

上平「だいじょーぶだいじょーぶ！藤川助けるまでは死ねない！」

そう言うが早いかさらにスピードがあがる。

「ったく」

仕方なく走り出す。

覚えてろよ。

藤川も連れて翔北帰った日には外出禁止レベルで叱ってやるからな。

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