コード２６ ページ32
＠緊急外来 19:00
暁人くんの手術のあと、すぐに脳外に呼ばれバタバタしてしまい、やっとこっちに戻ってこれた。
スタッフステーションの部屋に入ると、Aがいた。
丁度、夕飯どきで誰もいないだろうと思っていたため、驚く。
自分の両手を泣きそうな顔で見つめている。
藍沢「･･･A」
声をかけても反応なし。
藍沢「A」
肩に手をおいてもう一度声をかけるとピクリと動く。
そのまま俺のほうを向いて笑顔を作った。
上平「お疲れ様〜！いやー、お腹減ったね？」
そんな無理やり作ったような笑顔で言われても空元気にしか見えないんだが。
「どうした。手、見つめて。」
上平「ん？何もないよ。」
「暁人くんか。」
上平「んー･･･」
暁人くんについて触れれば机に突っ伏して何も言わなくなる。
「A」
頭に手をおいてポンポンする。
上平「･･････救えなかった。」
ふっと体を起こしたAがふらっとこちらに倒れてくる。
上平「救えなかったよ、耕くん。」
藍沢「･･･あぁ」
そんな声で言われたら俺も泣きそうになる。
上平「ふっ･･･っこう、くん･･･」
泣き出したAの背中をゆっくりさする。
上平「暁人くん…ダメだった」
藍沢「･･･治療法が移植となると難しい。」
上平「でも…、でも、救いたかった…」
何も言えなくてただ、Aを抱きしめる。
上平「暁人くんとね、今度ね、ゲームやろうって。ICU、で、たら、やろうねって。話してたんだよ。」
藍沢「･･･そうか」
上平「さっきまで、あんなに…」
ぎゅっとAの腕が俺の背中に回る。
上平「さっきまで、あんなに元気で、笑ってたのに…。」
「･･････」
上平「救えなかった。なんでっ…」
「･･･A、」
上平「私の手は、患者さんを、救うためにあるのにっ、救えなかった、ら、っ…！」
「Aは沢山の人を救ってきただろう」
上平「･･････」
「だからそんなこと言うな」
上平「でも、」
「全員、全力は尽くした」
上平「っ……」
「だから、そんなに自分を責めるな」
上平「･･･暁人、くん…っ」
きっと責めるなと言っても、Aは自分のせいだと思っているんだろうな。
いまだに震える背中をさすりながらそう思った。
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rrrr(プロフ) - あだ名？が空白になって文中表示されていないです。 (2018年8月3日 17時) (
レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかな - 連携プレーサイコーです！違うバージョンもぜひお願いします！ (2017年9月30日 9時) (レス) id: f16fb0dea8 (このIDを非表示/違反報告)
ももじゅん(プロフ) - 名前変更が上手くいっていなくて、自分の名前と遥日が混ざってます！何箇所かあるので、よければ校閲をお願いします（人´∀`*）いきなりコメントすみません！ (2017年9月28日 19時) (レス) id: eef8b7311d (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - のあんこさん» 男主の方も更新お願いします (2017年9月20日 23時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 更新頑張ってください。男主の方も更新楽しみです。 (2017年8月30日 16時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあんこ | 作成日時：2017年8月2日 11時
