本当は。 ページ27
@緊急外来 21:00
名取side
横峯「ねーねー!」
今日もうるさいなぁ、横峯は。
灰谷「よ、横峯さん!やめておいたほうが…!」
今日もはっきりしないなぁ、灰谷は。
名取「・・・・・・」
うるさいから無視していると、
横峯「ねー、名取くん!ねーねーねーねー!」
「・・・・・・なに?」
よりうるさくなったので仕方なく対応。
横峯「名取くんってさ!上平先生のこと、好きだよね!」
「・・・・・・は?」
いきなりなんなんだ、こいつは。
横峯「あれ?ちがーう?」
・・・・・・・・・・・・
「違うから」
横峯「なーんだ。灰谷くん、違うってー。」
灰谷「だ、だからやめておいたほうがいいって言ったのに…。」
横峯「つまんなーい」
「おまえなぁ…」
人の恋愛に勝手に首突っ込んでつまんないって…。
横峯「ねー、ほんとに好きじゃない?」
「そうだって言ってるだろ。」
横峯「・・・ふーん。まっ、仮に名取が上平先生のこと好きでもくっつける可能性はゼロだよねー!藍沢先生いるからな〜」
灰谷「横峯さん…すごいね…」
横峯「え?いや、誰が見てもそう思うでしょ?ねぇ、名取くん」
「・・・・・・別に。」
思ってても認めたくない。
ふと上平先生の席を見れば、ちょうど藍沢先生が話しかけている。
藍沢「・・・上平。帰るぞ。」
上平「ふぇ?いや、今日は白石宅に…」
藍沢「・・・飯だけならどうだ?奢ってやる。」
上平「行く!行きます!恵ちゃん!藍沢先生とご飯いってから帰る!」
白石「はーい」
着替えてくる〜なんて言いながら更衣室へ向かう上平先生。
切ない。苦しい。
この気持ちはきっと、羨望。
俺がどんなに頑張っても届かない存在。
毎日会えるだけで、少しでも近くにいれるだけで。
充分だと言い聞かせてた。
でも、
上平「藍沢せんせー!行こー。・・・あ、名取くん!お疲れ様!また明日ね!」
名取「・・・・・・お疲れ様です」
会えば会うほど、話せば話すほど。
足りないって痛いほどに思う。
藍沢「上平。行くぞ。」
上平「わっ…!あっ、お疲れ様でしたー!」
一瞬、藍沢先生と合った目から『手を出すな』と言われているような気がして。
そんなことあるわけないのに。
今すぐにでも奪いたい。
たとえ相手が藍沢先生だったとしても。
それでも。
彼女の幸せが彼と共にあるならば。
俺はこの気持ちに気づかないふりをしよう。
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rrrr(プロフ) - あだ名?が空白になって文中表示されていないです。 (2018年8月3日 17時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかな - 連携プレーサイコーです!違うバージョンもぜひお願いします! (2017年9月30日 9時) (レス) id: f16fb0dea8 (このIDを非表示/違反報告)
ももじゅん(プロフ) - 名前変更が上手くいっていなくて、自分の名前と遥日が混ざってます!何箇所かあるので、よければ校閲をお願いします(人´∀`*)いきなりコメントすみません! (2017年9月28日 19時) (レス) id: eef8b7311d (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - のあんこさん» 男主の方も更新お願いします (2017年9月20日 23時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 更新頑張ってください。男主の方も更新楽しみです。 (2017年8月30日 16時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のあんこ | 作成日時:2017年8月2日 11時