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「……なんか、ごめん。二口のお兄さんと仲良さそうでちょっとヤキモチ妬いた」
「…そう、なんだ」
国見くんの口から「ヤキモチ」という単語が出てニヤニヤが止まらない私。
抑えろ私、口角下げるんだ。
「俺、付き合うとかよくわかんないから…どうすればいいか知らなくて。
それで、今まで付き合ってた子とはつまんないってフラレたんだ」
「…うん」
「…これからもさ、不快にさせたり構ってやれなかったりするけど…俺のこと、好きでいてくれる？」
そう言って微笑む国見くんは、なんだか寂しそうに見えた。
私は「うん」と頷いて、国見くんの手を握る。
「…国見くんのことが好きだから、付き合ったんだよ。嫌いになるなんて、絶対ないから」
「そう。ならいいけど」
「うん…そもそも、国見くんがOKしてくれたことが奇跡だったけどね」
そう笑う私に、国見くんは目を丸くする。
クラスも違うし、全然話したことない私たち。
ただ一目惚れしたという理由で告白した私だけど、正直フラれると思ってた。
「ふーん…でも、二口可愛かったし…こういう子と付き合うのも悪くないなって思ったから」
「…そ、そう？」
普段から言ってほしい言葉だけど、言われたら言われたでめちゃくちゃ恥ずかしい。
今にも顔から火が出そうだ。
「あ…私、家ここだから」
「…うん、わかった」
「送ってくれてありがとう、また明日ね」
「うん、また明日」
そう言って背を向ける国見くんを、いつまでも見えなくなるまで、ずっと見守っていた。
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千歌 - すごいにやにやしてしまいました笑ほんわかするし、すごく面白かったです！ (2020年5月9日 12時) (
レス) id: 315a32be82 (このIDを非表示/違反報告)
明日(プロフ) - にゃーのさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてほんとに書いてよかったなと思います！お！ぜひぜひ書きます！ (2017年8月10日 22時) (レス) id: 4927c314f4 (このIDを非表示/違反報告)
明日(プロフ) - 世界の佐々木さんさん» コメントありがとうございます！わー、本当ですか！嬉しいです(*^^*)高評価ありがとうございます！ (2017年8月10日 22時) (レス) id: 4927c314f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーの(プロフ) - すっごくほんわかとでもちょっとニヤニヤできて読んでて飽きないお話でした!番外編とかやってくれませんか？ (2017年8月10日 20時) (レス) id: 1dfb4bbc84 (このIDを非表示/違反報告)
世界の佐々木さん - 無気力でも時々見せてくれる国見くんの優しい所とか、すごく想ってくれている所がたくさん出てて、私好みでした！全力で高評価させて頂きました！！o(^▽^)o (2017年8月10日 19時) (レス) id: 17ed360640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明日 | 作者ホームページ：http://twitter.com/asu_6021
作成日時：2017年3月31日 15時
