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「で、でもさあ…あれ国見が嫉妬してくれたってことじゃね?」

「そ、そうですけど!せっかく仲良くなったのにまた気まずくなっちゃったじゃないですか!」

「う…すまん」



花巻さんは反省したように俯く。

これ以上責めても仕方が無い。
後からちゃんと国見くんに謝らないと。


部活が終わると、帰ろうとする国見くんを引き止める。



「国見くん!」

「…何?」

「えっと、その…さっきはごめん。機嫌悪くしちゃったかなって思って…」

「別に、してないけど」



国見くんは背を向けて、歩き始める。

どうしよう…絶対不機嫌じゃん!



「…あ、あの、私も一緒に帰っていいかな。え、えっと、送ってくから」

「でも、もう遅いし暗いよ。だから大丈夫」

「…そっか」



めげるな私!
ここで引いたらまた話せなくなるじゃんか!



「や、やっぱ送ってくよ」



そう言って国見くんと金田一の後ろについ来たものの…

全く会話に入る隙間がない。



「…で、二口はどこまでついてくるわけ?」



国見くんが睨むように私を見る。

…やっぱり、迷惑そうな顔をしてる。
ついてこなきゃ、よかったのかもしれない。



「…国見くんの家まで、です」

「…はぁ、もうわかった。金田一、先帰ってて。俺二口送ってくる」



…え、ええ!?
く、国見くんが私を送ってくれるって…



「いいの?」

「うん、少し話したいこともあるし」



国見くんは逆方向に歩き始め、私は後ろについていった。

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千歌 - すごいにやにやしてしまいました笑ほんわかするし、すごく面白かったです! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 315a32be82 (このIDを非表示/違反報告)
明日(プロフ) - にゃーのさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてほんとに書いてよかったなと思います!お!ぜひぜひ書きます! (2017年8月10日 22時) (レス) id: 4927c314f4 (このIDを非表示/違反報告)
明日(プロフ) - 世界の佐々木さんさん» コメントありがとうございます!わー、本当ですか!嬉しいです(*^^*)高評価ありがとうございます! (2017年8月10日 22時) (レス) id: 4927c314f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーの(プロフ) - すっごくほんわかとでもちょっとニヤニヤできて読んでて飽きないお話でした!番外編とかやってくれませんか? (2017年8月10日 20時) (レス) id: 1dfb4bbc84 (このIDを非表示/違反報告)
世界の佐々木さん - 無気力でも時々見せてくれる国見くんの優しい所とか、すごく想ってくれている所がたくさん出てて、私好みでした!全力で高評価させて頂きました!!o(^▽^)o (2017年8月10日 19時) (レス) id: 17ed360640 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明日 | 作者ホームページ:http://twitter.com/asu_6021  
作成日時:2017年3月31日 15時

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