とある美少女は性悪でした。【烏野】

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「……今日は暑いですね」

「そうだね、2人とも熱中症にならないようにこまめに水分補給してね」

「はい！じゃあ、私行ってきますね」



仁花ちゃんは軽く頭を下げると水道に水を飲みに行く。


確かに今日は肌が汗でベタベタになるくらい暑い。

外に出ると焼けてしまうし汗は出るわで夏はあまり好きじゃない。

早く冬になればいいのに。




…あれ、そういえば洗濯物そろそろ乾く時間かな。

私の仕事ではないけど、今は特にやることないし行ってしまおうか。



「清水先輩、洗濯物取り込んできますね」

「あ、じゃあお願いね。1人で大丈夫？」

「はい。他のマネージャーさんは忙しそうですし、私やりますよ」



そう清水先輩に声をかけると、私は外に出る。

日差しには当たりたくないけど、1人になれるからそれはそれで楽だ。



「…疲れるなあ」



…先輩と話すのは楽しいけど、正直マネージャーは大変だし疲れる。

初めは“なんとなく”で入ったのだけれど、今はそんな気持ちで続けるわけにはいかないのだ。


洗濯物を取り込むと、私はかごを持って体育館に戻る。



「…なんか、フラフラしてきた」



体育館まであとすぐそこなのに、もう、力が………



あと1歩というところで、私の意識は途切れた。

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