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「じゃあ、私はこれで」
そそくさと逃げるようにその場から離れる。
さっさと帰ろうとすると、私の足元に引き寄せられるようにボールが転がってきた。
もしかして、このボールも私に惚れちゃった?
………なんて冗談は置いといて。
バレーボールじゃん、体育館の扉閉めとけっての。
ボールを持って体育館を見ると、同じクラスの月島が立っているのが見えた。
──あいつか。
「これ、月島くんの?」
「うん、どーも」
私の必殺技、上目遣いで首を傾げても月島は何の反応もない。
ただ、いつも通りに冷たいだけ。
たまにこういうのいるのよね。
私に落ちないやつ。
まぁ、月島は賢いし何考えてるかわからないし。
正直関わると怖そうだからこれで私は帰ろーっと。
「うんっ、月島くん部活頑張ってね。」
そう言ってにこりと口角を上げると、月島は眉をひそめ不快そうに私を睨む。
あーww
完全にキモいって思ってんじゃん、これ。
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名無し37805号(プロフ) - 裏のある夢主とか私好みですっごく嬉しいです!面白いし、更新待ってます! (2017年11月18日 16時) (レス) id: 9ceef741a2 (このIDを非表示/違反報告)
明日(プロフ) - 音城 心音《おとしろ ここね》さん» そう言っていただけるのは嬉しいです!ありがとうございます (2017年10月8日 14時) (レス) id: 4927c314f4 (このIDを非表示/違反報告)
音城 心音《おとしろ ここね》(プロフ) - すごく面白い!頑張って下さい (2017年9月30日 19時) (レス) id: a351137334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明日 | 作者ホームページ:http://twitter.com/asu_6021
作成日時:2017年4月4日 22時