とある美少女は性悪でした。【烏野】

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「かーげやまくーん」

「ん？」

「さっきね、影山くんの先輩らしき方に会ったんだけどさ。『試合で、俺がお前を倒してやるから覚悟しとけよ飛雄ちゃん！！』だってさ」



さっきのイケメン先輩の口調を真似しながら伝言する。

影山は、すぐに誰だか分かったみたいでめんどくさそうな顔をした。



「…おう」

「影山くんの知り合い？」

「おう、中学の時の先輩だ」

「へー、かっこいいね！」



私がにこにことそう言うと、影山は気に食わなさそうな顔をする。

あー、相当あの先輩嫌ってるみたいだねぇ。

顔に出過ぎてるよ？
単細胞くん。



「でも、私は絶対烏野が勝つって信じてるから。
頑張ってね」



そう影山の手を握ると、照れくさそうに頬を赤らめた。


…そろそろ落ちないかな。

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