♯ ページ20
.
朝。
睡眠時間はいつもより少ないものの、何だか目が冴えてリビングでいつもは飲まないコーヒーをブラックで嗜んでいたところ。
知「昨日大丈夫だった？」
伊「んー？」
知「声聞こえたから。ヘルプがあったら行こうと思って起きてたんだけど」
これは俺らで決めたルールで。
病気の症状が出た時は一番近くにいた人が対処する。
助けが欲しい時はすぐに呼んで。
助けを呼ばれたらすぐに行く。
呼ばれなければ山田に近寄らない。
人数が多くても興奮しちゃって山田は余計に暴れちゃうし。
みんながいくら声をかけたって、症状の出ている時の山田には届いていない訳だから。
伊「大丈夫だよ。コレ、してたし」
“あれの”名前を呼びたくなくて、手首をトントンと叩く仕草をすると、その意味を理解した知念は悲しそうな顔をした。
知「…治るのかなぁ」
伊「さあね。……あ。でも昨日ちょっとだけ山田と会話出来てたかも」
いつもならなんでもかんでも「嫌」と言って拒否を示してくるだけだったけど。
そういや、昨日は「外に行きたい」と言った山田に、俺が「明日にしよう」って言ったら「明日ダメ」って。
拒否されたことには変わりないんだけど。俺の言った「明日」と言う言葉に反応していた。
それに気づくと何だか沈んだ気持ちも明るくなってきた。
大「それ本当？」
伊「良くなってる証なのかは分かんないけどさ。なんか嬉しい」
大「山田に伝えたら喜ぶんじゃね？」
知「ふふっ、涼介早く起きてこないかなぁ」
自分のことのように喜ぶ知念が可愛くて頭を撫でる。
知念・大ちゃん・山田あたりの身長だと撫でやすくていいよね。
大「あ、起きてきた」
大ちゃんの声に視線を動かすと、階段をゆっくりと降りてくる山田の姿があった。
伊「おはよ〜」
知「ねえねえ、涼介。あのね、」
話しかけてきた知念の横を通り過ぎて俺の目の前に立った。
山田？
ダンッ
伊「えっ」
急に、力が抜けたかのように膝を折って頭を下げた。
土下座のような姿に訳が分からずすぐに言葉が出てこなかった。
涼「…ごめん、なさい…っ、」
言葉を詰まらせ、何度も謝罪の言葉を口にし出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 629人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイノア・リカ(プロフ) - ききさん» 良かったです！！！是非是非宜しくお願いします！！！ (2021年8月18日 22時) (
レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
きき - アイノア・リカさん» 見つかりました！ボツ集楽しく読ませていただきます！！ (2021年8月16日 8時) (レス) id: 52c4297a9f (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ゆりさん» フォローありがとうございます！元々無い語彙力がさらに低下してる没ネタ投稿ですが、是非お暇な時読んで頂けると幸いです！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - リカさんフォロー出来ました！Twitterの方では、ちょこちゃんと申します(^^)何度も聞いてしまい申し訳ありません。フォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2021年8月15日 17時) (レス) id: 3b937903f4 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ゆりさん» ID打ち込んだ後キーボードの『開く』を押す前に『@_Rika012_05さんを表示』と出てくる筈です…！説明が拙くて申し訳ないですがやってみてください…！(＞人＜;) (2021年8月15日 17時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2021年6月5日 10時
