♯ ページ43
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収録の時は当たり前だけど、たくさんのスタッフさんが集う。
みんなが俺たちがいるセットに注目していて。
数台のカメラが俺たちを映す。
光『はぁ！？間違ってんのこれ！？』
大『どけどけ！次俺だから！』
問題の答えを回答すべく、わいわいしながら並ぶメンバー。
俺は一歩後ろに下がって、列の邪魔にならないように立っていた。
問題を解く気は何故だか全くなく。
ずっと自分が映っているモニターを見ていた。
つまんなそうな顔。
ぼーっとしてて、伊野尾ちゃんみたい。
この顔がテレビに流れるのかな。
またSNSが荒れそうだ。
分かっているけど、今更表情を変える気になれない。
何となくスタジオ内を見回すと、あのスタッフと目が合った。
こっちを見ている。
また何か言われんのかな。
俺の行動全てが鼻につくらしいし。
知「……涼介？」
涼「………ぁ………はぁ……はぁ…、」
あれ？
息がし辛い。
それに気づいた途端、俺の中で何かが弾けた。
ガクガクと震え出す手。異様に噴き出る汗。
聞こえるのは、知念の焦った声とスタッフさんのざわめき。
知「涼介っ。過呼吸だ！」
伊「ちょ、大丈夫？袋持ってきて！」
「おい袋！何でもいいから持ってこい！」
「水も！」
「マネージャーさんは？」
メンバーが俺を囲む。
手の震えは足にまで到達して、立っていられなくて膝をつく。
高「おっと。大丈夫か？」
薮「涼介、ゆっくり息しよう。大丈夫、大丈夫」
みんなが声をかけてくれるけど、俺は自分のことに精一杯で。
頭の中は真っ白なのにごちゃごちゃしていて、うまく息を吸えない。
苦しい呼吸、定まらない視界。
その中でスタッフさんがこっちに近づいてくるのが見えた。
涼「…ぁっ…やっ…」
嫌だった。
誰かが俺に近づいてくるのが。
離れようと体を動かすけど足に力が入らない。
涼「…ゃっ…や、だ……ッ」
薮「涼介？大丈夫だからな。
すみません、ソレ貰います！」
恐らくスタッフさんが持ってきたのだろう紙袋を薮ちゃんが受け取って俺の口元に当てる。
そんな俺の姿が、モニターに映るのが見えた。
顔面蒼白で、涙でぐしゃぐしゃで、不細工な顔。
こんな姿を見せたいわけじゃないのに。
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ciaociao(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにお待ちしてますね。 (2020年6月1日 20時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ciaociaoさん» リクエストありがとうございます！私も小さいverまた書きたいと思っていたので下書き完成次第お話にぶっこもうと思います(*^_^*) (2020年6月1日 10時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエスト、に入るのかわかりませんが、小さい涼介くんのお話また読みたいです。 (2020年5月27日 11時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - paradeさん» リクエストありがとうございます！少々お時間頂きますが移行先の�イ能颪�せて頂きます！ (2020年5月26日 1時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
parade - リクエストよろしいでしょうかっ…？JUMP皆で海の撮影の際、山田くんが奥の方までスタッフさんに連れて行かれ、溺れてしまう感じのお話お願いできますでしょうかっ…？助け役は泳げる人数名でお願い致しますっ…！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2020年3月13日 19時
