♯ ページ34
涼「だけど……あの人とみんなを重ねちゃってるのが、申し訳なくて…っ。
違うって分かってはいるんだけど、どうしても、どうしてもねっ、」
伊「山田、深呼吸しよっか」
呼吸が不規則になってきたため、深呼吸を促す。
きっかけは、あの大ちゃんが怒った日か。
あの日もベッドに連れて行った後ずっと不安定だった。
山田にとって、忘れたくても忘れられない過去の記憶。
パニックになる頻度は減ったものの、不安定になるといつも溜め込んで、自分で解決しようとする。
涼「思い出しちゃうと、すっごいドキドキして苦しくなる。心臓がぎゅってなるから、みんなと話すの怖くて…、」
伊「うん。ぎゅってなったら苦しいもんね。
大丈夫、無理に話す必要はないよ。みんな山田の事分かってるから」
涼「本当はいっぱい話したい…。
でもね、俺の意思とは関係なくそうなっちゃうから、」
伊「今、俺と話しててもそうなる？」
涼「…なんない」
伊「じゃあさ、俺と話そう？リハビリってやつ？
山田の心が軽くなるように、俺といっぱい喋って慣らそう」
涼「…………ぅん」
伊「ほらーもう泣かないの」
山田の頬に滴れる涙を親指で拭う。
ん？…なんか熱くない？
伊「山田熱あるんじゃない？」
涼「え？」
伊「めっちゃ熱いよ！だからご飯もあんま食べて無かったの？」
涼「…無いと思うんだけどな。ちょっと怠いけど」
怠いんじゃん！バカなのこの子！
山田を俺のベッドに寝かせて、体温計で測ってもらうとやっぱり熱があった。
しかも39度越えの高熱。バカなの？
伊「光から色々貰ってくるから！大人しく寝てること！」
涼「……あい」
部屋を出ると、ドアのすぐ側に知念と大ちゃんがいた。
知「話聞いちゃった」
大「……やっぱ俺の所為だったんだな」
伊「んー、でもいずれ対面する問題だったんだし。
気にすんな大ちゃん」
大「…俺部屋入っちゃダメかな？」
伊「んー………知念と一緒なら大丈夫じゃない？」
知念は大丈夫だと断言出来る。
光から看病セット(常備されてる山田専用)を受け取って部屋に戻ると、
山田が寝ているベッドのそばに知念と大ちゃんが座って話していた。
伊「冷えピタと水と、あと一応氷枕も持ってきたよ」
涼「いのちゃ……あーと…」
あらら、さっきよりも顔が真っ赤で辛そうじゃないの。
冷えピタが気持ちいいのか目を細めうっすら口角を上げた。
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ciaociao(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにお待ちしてますね。 (2020年6月1日 20時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ciaociaoさん» リクエストありがとうございます！私も小さいverまた書きたいと思っていたので下書き完成次第お話にぶっこもうと思います(*^_^*) (2020年6月1日 10時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエスト、に入るのかわかりませんが、小さい涼介くんのお話また読みたいです。 (2020年5月27日 11時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - paradeさん» リクエストありがとうございます！少々お時間頂きますが移行先の�イ能颪�せて頂きます！ (2020年5月26日 1時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
parade - リクエストよろしいでしょうかっ…？JUMP皆で海の撮影の際、山田くんが奥の方までスタッフさんに連れて行かれ、溺れてしまう感じのお話お願いできますでしょうかっ…？助け役は泳げる人数名でお願い致しますっ…！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2020年3月13日 19時
