♯ ページ31
…まあ、具合が悪くて数時間で良くなった事なんて無いんだけど。
淡い期待を抱いて寝たが、案の定寝る前よりも体がずっしりと重くて怠い。
何度寝返りを打っても治らない胸の違和感に呼吸が苦しくなる。
涼「…はぁ……ッ、…うッ」
お腹から込み上げてくる感覚に、元々ベッド脇に常備していた袋を手に取る。
口元にあてたのとほぼ同時に、耐えていた物が一気に出てきた。
涼「ぅっ…ぅえッ…」
「…山田？大丈夫かっ？」
涼「ゆ、や…げほっ」
えずいている最中に部屋に入ってきたのは雄也だった。
すぐに寄ってきて背中をさすってくれる。
涼「…けほっ……もう、大丈夫…」
高「口ゆすぎに行こう。立てるか？」
涼「いい、いい。1人で出来るから、」
高「んな事言うなって。ほら行こう？」
涼「…いいのに」
洗面台まで連れて行って貰い、後処理を済ませる。
鏡に映る自分の顔は真っ青で余計に具合が悪くなった。
高「部屋戻る？下行く？」
涼「……した」
具合が悪いのなんてとっくにバレているのに、
平然を装おうとして少し素っ気なく返事をしてしまう。
その事に気づいているのか雄也は至って普通に俺と会話をしてくれる。
1階に行くと伊野尾ちゃんがのんびりゴロゴロとソファに寝転がっていた。
伊「んー山田どした？」
高「具合悪いんだってさ」
涼「…てか何で2人ともいんの？」
伊「俺と高木はオフだよ」
みんな仕事だと思ってた。
伊「朝、知念が部屋に行ったっしょ？
何でそん時に具合悪いこと言わなかったの？」
涼「………」
伊「隠すのは無しって言っただろ？」
涼「……だって、」
伊「“だって”じゃない。
“ごめんなさい”は？」
涼「………ごめん、なさい…」
伊「ん。今後は絶対に隠さないこと。
すぐ言えよ？」
怒っている表情から一変、いつものふわ〜とした雰囲気になった伊野尾ちゃんに心底安心する。
涼「…っもうそういう伊野尾ちゃん嫌ぁい…」
伊「だって山田が我慢するのが悪いんじゃん」
涼「俺、テキトーな伊野尾ちゃんが良い」
伊「山田に関してはテキトーじゃいられません！」
何でさ！
誰かに怒られたりする事は慣れているけど、
怒っている顔を見るのはやっぱり苦手だな。
伊野尾ちゃんから離れて、雄也の隣に移動する。
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アイノア・リカ(プロフ) - いもさん» リクエストありがとうございます！少しお時間頂きますがお待ち下さい！(*^^*) (2020年3月14日 22時) (
レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - さくらさん» リクエストありがとうございます！少しお時間頂きますがよろしくおねがいします！(*^^*) (2020年3月14日 22時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ハニーさん» お久しぶりです！ありがとうございます！(*^^*)山田くんが仕掛人側のドッキリ面白そうですね！！絶対書きます！(*^^*) (2020年3月9日 15時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - おちびさん» リクエストありがとうございます！更新まで今暫くお待ち下さい(*^^*) (2020年3月9日 15時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - らんさん» リクエストありがとうございます！更新まで今暫くお待ちください(*^^*) (2020年3月9日 15時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2020年2月6日 14時
