♯ ページ19
.
裕「ちょっ、山ぁ！？」
裕翔の焦った声が聞こえてきて、慌てて火を止める。
光「どうしたの？」
裕「山の様子が変だよ…っ」
そう言われて山田を見ると、体を起こしてぼーっと一点を見つめている。
光「山田？冷えピタ貼り替えるよ？」
額に触れると、もの凄く熱くて。
涼「……ひか、」
光「ん？何？ちょっとさ、熱測ろうか」
涼「ひかのうしろにいるおじさん、だーれ？」
光「えっ」
ばっと後ろを向くが、俺の後ろには裕翔しかいない。
裕「え、おじさんて俺？」
涼「ゆとのとなり」
裕「へっ？だ、誰もいないけど…。え、何、心霊的な何か！？」
涼「……呼んでる。行かなきゃ、」
フラフラと立ち上がった山田が向かった先は玄関。
光「ちょちょっ、ちょい待て！！どこ行くんだよ山田！！」
涼「…おじさん、呼んでるよ？」
光「おじさんって誰！？いないから！
呼ばれてませんよ！」
裕「やばいよ…お迎え的なアレが来てるんだよ…！」
光「と、とりあえず裕翔！山田のこと抑えてて！
体温計持ってくるから！！」
熱があるくせに力が強い。
引っ張られそうになるのをグッと堪えて山田をソファに戻す。
裕翔に抱きしめる形で押さえてもらっている間に急いで体温計を持ってくる。
熱を測ると39度と示された。
裕「…光くん。山どうしちゃったの…？」
光「多分、熱の所為だよ。高熱で幻覚が見えてるんだと思う」
裕「どうすればいい？」
光「とりあえず、山田が家から出ないように見張ろう」
インフルなどの高熱の時に子供がよくなるやつ…だと思う。
とにかく目を離さないようにしないといけない。
慌てて窓の鍵のチェックをした。
玄関は鍵を二重に閉めて、ロックもかけた。
涼「…んんぅ…」
裕「あっ山、動かないで。寝てなきゃダメだよ？」
涼「…くま……りょうのくまは…？」
裕「くま？ぬいぐるみのこと？」
涼「…」
山田は裕翔の質問に一切答えずに辺りをキョロキョロとする。
棚の上に置いていたくまのぬいぐるみを差し出すと、それをギュッと抱きしめた。
裕「かっわいい〜！」
光「可愛いけども、重症だなこりゃ。
飯食べるかな？薬飲まなきゃなんだけど…」
裕「うーん…どうだろ…」
裕翔の腕の中にいる山田はさっきとうってかわってグッタリしている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 526人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイノア・リカ(プロフ) - いもさん» リクエストありがとうございます！少しお時間頂きますがお待ち下さい！(*^^*) (2020年3月14日 22時) (
レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - さくらさん» リクエストありがとうございます！少しお時間頂きますがよろしくおねがいします！(*^^*) (2020年3月14日 22時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ハニーさん» お久しぶりです！ありがとうございます！(*^^*)山田くんが仕掛人側のドッキリ面白そうですね！！絶対書きます！(*^^*) (2020年3月9日 15時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - おちびさん» リクエストありがとうございます！更新まで今暫くお待ち下さい(*^^*) (2020年3月9日 15時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - らんさん» リクエストありがとうございます！更新まで今暫くお待ちください(*^^*) (2020年3月9日 15時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2020年2月6日 14時
