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「ちょっと、大野さん。」
収録終わり、廊下を歩いていると
後ろから呼び止める声。
「なんだ、松潤か。」
「なんだ、って」
振り返ると、松潤がいて
どこか落ち着きがないように見える。
「どした、そんな慌てて。」
「や、聞きたいことがあってさ。」
「聞きたいこと？」
「うん、」
松潤が俺に聞きたいこと。
そう簡単に思いつかなくて、ただ見ていると
「翔さんと何かあった？」
「え、翔くんと？」
思いもよらない名前に、呆然とする。
「どうして？」
「や、なにもないならいいだけどさ、翔くんが今日、大野さんに対して素っ気ない感じに見えたから、気になって。」
「素っ気ない？」
「うん、いつもは大野さんばかり話を振るじゃん。なのに今日はあんまりだったな、って。」
そうだっけ？
気づいてもいなかった。
今日も可愛いなぁとか思って見てたら、あっという間に過ぎていって、気づいたら収録は終わり。
だから、翔くんが素っ気なかったとか機敏にも感じなくて、今 松潤に言われてどうだったか思い出す。
オープニングは
翔くん進行で話を振ってくれて、話す。
確かに今日は
相葉ちゃんやニノが多かったかも。
ゲームは、ペアじゃなかったのもあって
そんな絡んではいないし
座席だって、隣が少なかったけど
それはいつものことだし。
んー、どうだろ。避けられてるのかな？
「あんま、わかんねぇや。」
「んー、じゃあ 俺の気のせいか。」
「かもね。」
「まぁ、それならいいんだけどさ。」
なんて話をしながら、楽屋に戻ると
もうその場には相葉ちゃんしかいなくて
翔くんとニノの姿が見当たらなかった。
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作者名：もふ
| 作成日時：2019年4月28日 18時
