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雑誌を昨晩、熟読した俺は
今日は目が冴えていて
なんでもできそうな気さえしている。
朝 起きて、鏡の前に立つと
いつもの間抜けな顔が少しばかりかよく見えた。
寝癖はいつもと同じだけどね。
しゃこしゃこ、歯磨きをしながら
今日の予定を立てる。
というか、アピールの仕方だ。
いつも笑顔で接するとか
好きな人の変化に気づくとか
細かな指摘があって
いつも勢い任せだった俺には凄く勉強になった。
試しに、鏡の前で笑ってみる。
でも、ひとりの状況で笑ってみたところで
翔くんを前にした時とは違うわけで。
ふわん、と彼を頭に思い浮かべてみると
無意識に緩む口角。
ああ、もう
ひとりで練習したって意味ないか。
翔くんを目の前にしてやらないと
返って、ぎこちなくなってしまうかもだし。
そう思った俺は
抑えがきかない自身を奮い立たせ
時間ぎりぎりまで
昨夜の雑誌を熟読したのだった。
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作者名：もふ
| 作成日時：2019年4月28日 18時
