＿＿恋焦がれ 1-6 ページ6
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o side
＿＿あの時、やめとけばよかったって後悔しても知らないぞ。
また自分の中での冷静さがそう呟く。
でも、あの時こうしとけばよかったって後悔するほうがもっと嫌だから、今は本能に従うことにする。
「翔くん、なんで出てきちゃったの？」
慌てて出てきたのか、コートもマフラーもしないまま、鼻を真っ赤にした彼。
目には心なしか、涙が浮かんでいるように見える。
「だって、智くんがいなくなってたから。
もっと話したかったのに、もっと一緒に居たかったのに、帰ったって聞いて慌てて出てきたの、追いかけなきゃって。」
＿＿どうして、俺なんかのこと。
俺なんかがあの場からいなくなったって、なんの支障もないし、むしろ翔くんがいなくなった方が、みんな寂しいんじゃないかな。
「ごめん、いきなり出ちゃって。
でももう、確認できたからいいんだ。」
「確認？」
「そう。」
「なんの？」
「昔の恋の、確認。」
「こい、？」
「そう俺、昔好きだった人がずっと忘れられなくてさ、どうしてなんだろうって考えたら、まだ好きだからかなとか思っちゃって。実際に会えたら、自分の気持ちが分かるだろうって、今日来たんだ。」
「… 会えたの？」
「うん。」
「どうだったの、」
「昔と変わらない、素敵な人だったよ。でも俺なんかが隣に立てないな、って。そのくらい高嶺の花っていうのかな、手に入らないなって実感しちゃった。」
どうしてこの話を本人に話しているのか、そしてこの話を聞く翔くんの表情がだんだんと暗くなっていくのか、瞬時に理解できないまま、少しばかりの沈黙が流れる。
「… 智くんは、かっこいいよ。」
「え、」
「俺なんかって思わないで。」
ただ真っ直ぐ、俺の心を貫くように強く届いた言葉。
「俺は、貴方が好きだった。
周りとは一線置いて落ち着いてるのに、なんでも器用にこなすところとか、笑顔が可愛いところとか、思い出せばいっぱいあるよ。」
寒さなんてそっちのけで、俺に伝える姿が
あまりにも綺麗で。
気づけば、翔くんに近づいていた。
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もふ(プロフ) - きよさん» きよさん、読んでくださりありがとうございます！書きたい時に書いて、ゆっくりお話を進めています。待ってくださっていることがとても心強いです。期待に添えるようなお話作り、頑張ります(´｀*) (6月13日 23時) (
レス) id: aa998b0cca (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - もふさん、お久しぶりです。もふさんの紡ぐ優しく甘いお話しが読めて嬉しいです。繰り返し読んで待っていますので、もふさんのペースで無理することのないようにしてください。 (2023年4月28日 5時) (レス) @page18 id: dcaa28dbe3 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - tubinさん» tubinさん、初めまして。お気持ちは非常に嬉しいのですが、私は占いツークルにてお友達は募集していません。お話を投稿しているだけの作者です。なので大変申し訳ないのですが、お気持ちだけをいただきます。本当にすみません。 (2021年11月1日 18時) (レス) id: 8ef6cca80b (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - きよさん» 再開をお待ちいただき、ありがとうございます。心新たに大好きなふたりをここに残していこうと思います。今回は私の中での恋愛の理想も入れつつ、ふたりの恋路を描いていきます。続きを楽しみにしていただけたら、嬉しいです。 (2021年11月1日 18時) (レス) id: 8ef6cca80b (このIDを非表示/違反報告)
tubin - 急ですみません！ よかったらお友達になってくれませんか？ (2021年11月1日 17時) (レス) id: 66420358c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2021年10月31日 20時
