＿＿恋焦がれ 1-1 ページ1
・
忘れられない恋がある。
大人になっても、心の奥から消えない人。
馬鹿みたいだけど、夢に出てきては期待して
少しの望みが顔を出す。
ああ、また会えたらいいのに。
なんて、叶うはずない想いが浮かぶんだ。
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o side
俺は、ごく普通のサラリーマン。
どこにでもいる、普通の社会人だ。
毎日、同じことの繰り返し。
何も変わりばえしない日々を淡々と過ごしている。
「あー、なんかいいことないかな。」
休憩中に、何気ない呟いた言葉。
もちろん、その返事はない。
そりゃそうだ、今は1人なんだから。
基本的に1人でいるのが好きな俺は、あまり人と群れず、休憩時間も誰かと過ごすことはあまりしない。
誘われば行くけど、自ら誘うことはなくて、今日もただ1人でご飯を食べていた。
「つまんないんですか、大野さん。」
「ん？」
背後から声がして振り向くと、
そこには同じ部署で働く後輩の二宮の姿があった。
「なんだ、聞いてたのかよ。」
「ええ。やけに大きな独り言だな、と。」
そう言いながら、二宮は俺が座る椅子から少し離れた場所に腰を下ろし、手に持っていたパンにかぶりついた。
「だって、楽しいことねぇんだもん。」
毎日、仕事仕事、仕事で。彼女もいないし、友達と遊ぶったって、もうありふれてるし。
もっと新しい刺激が欲しいっていうか、ワクワクドキドキする何かがあればいいなって。
「ふーん。」
「興味ないだろ、俺に。」
自分から声をかけてきたくせに、
興味なさそうな返事をする二宮にそう返す。
「恋人作ったらどうですか？」
「… なんでそうなんだよ。」
「だって、ワクワクドキドキしたいんでしょ。なら、恋人作ればいいじゃない。」
「や、俺はそういう意味で言ったんじゃ、」
慌てて、否定する俺に
二宮はずいっと距離を詰めてきた。
「大野さんって恋愛に対して、何か壁があるんですか？」
「… なんで？」
「あなた、それなりにモテるくせに恋人を作ろうとしないから、何かあるのかな、と。」
どうしてこいつはいつも、人の心の根っこを言い当てるのか。
痛いところをついてくる彼に、少し圧倒されながらも、言葉を紡ぐ。
「忘れられない人がいるんだよ。」
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もふ(プロフ) - きよさん» きよさん、読んでくださりありがとうございます！書きたい時に書いて、ゆっくりお話を進めています。待ってくださっていることがとても心強いです。期待に添えるようなお話作り、頑張ります(´｀*) (6月13日 23時) (
レス) id: aa998b0cca (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - もふさん、お久しぶりです。もふさんの紡ぐ優しく甘いお話しが読めて嬉しいです。繰り返し読んで待っていますので、もふさんのペースで無理することのないようにしてください。 (2023年4月28日 5時) (レス) @page18 id: dcaa28dbe3 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - tubinさん» tubinさん、初めまして。お気持ちは非常に嬉しいのですが、私は占いツークルにてお友達は募集していません。お話を投稿しているだけの作者です。なので大変申し訳ないのですが、お気持ちだけをいただきます。本当にすみません。 (2021年11月1日 18時) (レス) id: 8ef6cca80b (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - きよさん» 再開をお待ちいただき、ありがとうございます。心新たに大好きなふたりをここに残していこうと思います。今回は私の中での恋愛の理想も入れつつ、ふたりの恋路を描いていきます。続きを楽しみにしていただけたら、嬉しいです。 (2021年11月1日 18時) (レス) id: 8ef6cca80b (このIDを非表示/違反報告)
tubin - 急ですみません！ よかったらお友達になってくれませんか？ (2021年11月1日 17時) (レス) id: 66420358c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2021年10月31日 20時
