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「もう、亮 落ち着いて!僕が悪いんやからたっちょんに当たらんで…?」




俺の服の裾きゅってつまんで、半年ぶりに浴びる上目遣い。


ほんま女やったら襲ってもうてるで。




「…まあ、章ちゃんがそう言うんやったら…」


「ありがとぉ、亮」




ふわっとした章ちゃんの笑顔に俺の顔の筋肉も緩々になる。




「ちょっと亮ちゃん態度違い過ぎやって〜!」




うっさいねん御前 黙っとけ!俺と章ちゃんの空間に入ってくんな!




「御前 調子乗んなや?俺は御前のこと認めてへん。
から、俺もここに住む」


「「え?」」


「せやから、俺もここに住む」


「亮?ほんまに言うてんの?」


「だってここ、三人用のシェアハウスやろ?」


「うん」


「一部屋空いてんねやろ?」


「うん」


「じゃあ俺が住むしかないやん」




女ならまだしも、これ以上知らん男が章ちゃんに付き纏ったら困るし、我ながら名案や。




「でも亮、仕事はどうすんの?」


「そんなんどうにでもなるよ」


「もう、気楽なんやからぁ。でも、亮のそうゆうとこ好き」




ふふ、って笑う章ちゃん。




「ここでたっちょんと亮と三人で暮らせるんやぁ…。楽しみやなぁ」


「よろしくね、亮ちゃん!」


「……おう」




章ちゃんの口から俺より此奴の名前が先に出たのは納得いかんけど、
喜んでる章ちゃんが可愛いからいいとするか。


こうして俺ら三人の、奇妙な共同生活が始まった。


あ、ちなみに言っとくけど俺は恋愛対象 女やし、
此奴みたいな下心満載な目で章ちゃんを見たことは一度もないからな。


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《抵抗》→←*


ラッキーパーソン

知念侑李


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きゃな∞(プロフ) - きーさん» ありがとうございます!励まになります(ϋ) (2016年3月29日 14時) (レス) id: 74bb3a79ce (このIDを非表示/違反報告)
きー(プロフ) - すごく好きです!応援してます、頑張ってください。 (2016年3月28日 22時) (レス) id: 47042aaf21 (このIDを非表示/違反報告)
きゃな∞(プロフ) - とまころろさん» 大倉への亮ちゃんの当たりが強いので心配だったのですが…良かったです。ありがとうございます(^^*) (2016年3月26日 7時) (レス) id: 74bb3a79ce (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - 3人のキャラクターがとてもかわいいです!更新楽しみにしてます。 (2016年3月25日 23時) (レス) id: 37c5d114a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃな∞ x他1人 | 作成日時:2016年3月20日 12時

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