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「章大、入っていい?」


「ええよ〜」




買い物から帰って、亮ちゃんがお風呂入ってる隙を狙って章大の部屋に行く。




「相変わらず汚いなー」




床に物を置く癖のある章大の部屋はいつ行っても散らかってる。


本人曰くちゃんと置く場所決めて整理してるらしいけど。


僅かな足場を縫ってベッドまで行き腰掛ける。




「うるさいなぁ、たっちょん僕の部屋来たらそればっかり」




ほっぺ膨らませながらも、俺のとこ来て自分から股の間に座ってくる辺り怒ってへんで。




「それよりその袋何?」




俺の持って来た袋を指差して不思議そうに眺める。




「ん?あげる。開けてみて」




プレゼント用に綺麗に包装された袋を破らんように、丁寧にテープを剥がして開いて行く章大。


中から出て来たのは白いワンピース。




「わあ!これ今日見てた服やん!
…でも、今日何かあるわけでもないのにええの?」


「俺があげたくなったからええねん。章大ほんまに欲しそうやったし。
自分じゃ選ばれへんくて亮ちゃんに決めてもらったんやろ?」




実はトイレ行った時に一緒に買ってん。




「ん〜〜、もうたっちょん大好き!」




こっちに向き直って、俺の腰に手を回して抱きつく。




「あ、でも章大、これ外では着んといてな。あと亮ちゃんの前でも」


「なんで?」


「そんなん決まってるやん」




耳元で「可愛いヤスは俺だけのもんやもん」って囁く。




「ふふ、なにぃ?ヤキモチ?」




あれ?

いつもみたいに顔赤くするかと思ったら予想外の反応。


そのまま軽く、触れるだけのキスをして

「可愛いたっちょんも、僕だけのもんやで?」

って言うからもうキュン死もん。




「って、俺可愛ないし!」


「何言うてんの?ヤキモチ妬いてるのも、ご飯食べてるのも、寝てるのも全部全部可愛いで?」




いつもより低めの声でそう言い、ニヤッと笑う章大。




「えっ?」




「章ちゃんごめーん、タオル持ってくの忘れてたから出してくれへーん?」


「わかったー!ちょっと待っとってねー」




いつもの様子に戻って、浴室からの呼び掛けにパタパタと立ち去って行く章大。




え?


え?


…ブラック章大?




あんな顔もするんや…。


章大の新たな一面を知ってしまいました。




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ラッキーパーソン

知念侑李


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きゃな∞(プロフ) - きーさん» ありがとうございます!励まになります(ϋ) (2016年3月29日 14時) (レス) id: 74bb3a79ce (このIDを非表示/違反報告)
きー(プロフ) - すごく好きです!応援してます、頑張ってください。 (2016年3月28日 22時) (レス) id: 47042aaf21 (このIDを非表示/違反報告)
きゃな∞(プロフ) - とまころろさん» 大倉への亮ちゃんの当たりが強いので心配だったのですが…良かったです。ありがとうございます(^^*) (2016年3月26日 7時) (レス) id: 74bb3a79ce (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - 3人のキャラクターがとてもかわいいです!更新楽しみにしてます。 (2016年3月25日 23時) (レス) id: 37c5d114a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃな∞ x他1人 | 作成日時:2016年3月20日 12時

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