てっちゃんかわいいね ページ5
＊
「あ、俺金城Aね。気軽にAって呼んで！」
「僕は黒子です。黒子テツヤ」
「オケ。てっちゃんね。読書邪魔して悪かったねー」
「いえ、話しかけてもらえて嬉しいです」
「マジ？ よかったー」
は？ 嬉しいとか、はー、可愛すぎんか？ 俺の弟になる？
「てっちゃんはもう部活とか決めた？」
「バスケ部に入るつもりです」
知 っ て た
「バスケ部！ ここ強いもんね。その分練習は鬼きついらしいけど」
「らしいですね。でも、頑張ります」
「お主、さては相当のバスケ馬鹿じゃな？ そんなお主に豆知識を一つ」
「なんですか？」
「バスケ部の二年の虹村先輩のタイプは料理が得意な人らしい」
「それ小声で言う必要ありますか？ そもそも豆知識ですか？ それ」
「シッ、先輩がカチコミに来るぞ！」
「プッ、なんですかそれ」
あ、てっちゃんが笑った。珍しくね？ 俺ってもしかしてお笑いの才能ある？ 芸人目指してゆくゆくはM-1グランプリ獲っちゃうう？？
「それで、金城君……いや、A君は部活はどうするんですか？ バスケ部、ではなさそうですけど」
「よくぞ聞いてくれた。そして名前呼びどうもありがとう。俺はバレー部に入る」
「バレー部ですか」
「おん。好きだからな！ 仲良くなったてっちゃんともバレーしたいが……」
「僕はバスケ一筋ですね。でも、たしかにA君と一緒にスポーツやったら面白そうでしたね」
「だな。ま、いつか一緒にバレーもバスケもやる機会はあるだろ！ それまではお互いにやりたいことを頑張ろうぜ」
「そうですね。僕はバスケ上手というわけではないので、人一倍頑張らないと」
「そうか！ 俺はバレーうまいと自負しているが、俺も頑張る」
てっちゃんのひたむきさに、俺のやる気爆上がりだぜ。
「つーか人全然来ねえな。式までまだ全然時間あるし」
「そうですね」
「ひーふーみー、……九人か」
「A君？」
「暇な奴ら全員集まれー! 今から俺等とカードゲームしようぜ!! ウノもトランプも花札も持ってきてるぞー!!」
「びっくりした……」
びっくりしてるてっちゃんかわいいね。
「なんでそんなもの持ってきてるんです？」
「ん？ そりゃあ、今日できた友達と仲良くなるためだろ？」
「これがコミュ強……末恐ろしいですね」
「なんか言った？？」
「いえ」
「そう？」
＊
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イカ - 初コメです！ 大好きなキャラクター達が仲良くしていることがとても嬉しいです！続きを気長に待っています。応援してます！ (8月1日 21時) (
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作者名：ヨルバ | 作成日時：2023年7月23日 22時
