男前な二人と赤い悪魔 ページ3
＊
「んじゃ待たな」
「A、いくら校長や理事長の話がつまらなくても居眠りしてはいけないよ」
「わかったよ傑ママ！ ボク寝ない！」
校門付近で二人とはお別れ。俺たち新入生は昇降口から入るけど、二人は部室のほうに寄っていくらしい。
傑くんは相変わらず俺のママだったし、マコちゃんの麻呂眉は相変わらず麻呂だったので安心した。ん？ 俺何言ってんだ？
「あ、そうだA。もうひとつ言うことがあった。真」
「あー、はいはい」
「どうしたの？ 傑ママとマコねえちゃん！」
「お前それキモいわ」
ひどいよマコねえちゃん。ボク泣いちゃうぞ。
「入学おめでとう、A。制服も似合ってる」
「おめでとう、A。さっさと部活に来いよ。待ってるからな」
スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフル男前(語彙力)。
* * *
やばい、暇。Aさん暇すぎて死んでしまいそうです。なんですかこの時間は？ さっき先生っぽいオッサンから「受付開始はあと30分後からです」って言われたんだけど。
俺もしかして早く来すぎた？ つーかそもそも受付って何よ。俺の親は来ない予定だけど大丈夫なん？？
俺が昇降口前に来たときは一番乗りだったってこと？ 誰もいなかったから遅刻したんかと思ったわ。今はちらほら新入生とその保護者らしき人が見えるけど。
エナメルバッグ重いから一旦置くわ。
「ん？」
昇降口から生徒が出てきたけど……おいおい、なんか見たことあるぞ。先輩とかじゃねえじゃん。お前カルマじゃん。どゆこと？
「あれー？ A早いね」
「早すぎました。それで、カルマくん。さっそく不法侵入すか？ やりますねぇ！」
「あ、俺生徒代表挨拶頼まれてるからその打ち合わせね」
「HA？」
つまりこの赤羽業は、入試で首席だった……てコト！？ 前世の記憶もちであるこの俺と赤司征十郎を抑えて、このカルマとかいう不良は……。
「ブフッ、何そのエナメルバッグww 入学式の日にしっかりバレーやる気じゃんw」
「おうよ！ 午後から部活に参加するつもりだぜ！！」
「相変わらずバレー馬鹿だね」
「それマコちゃんと傑くんにも言われたわ」
そして俺は馬鹿ではない！！
「カルマも来るよな？ バレー部」
「じゃなきゃ帝光に入った意味がないからね」
よっしゃ。部活楽しみだぜ！
＊
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イカ - 初コメです！ 大好きなキャラクター達が仲良くしていることがとても嬉しいです！続きを気長に待っています。応援してます！ (8月1日 21時) (
レス) @page15 id: f330a14976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルバ | 作成日時：2023年7月23日 22時
