人狼ってクラスでやると楽しいよ ページ11
＊
「ではカードを配布する。っておい、Aトランプだけじゃなく人狼カードも持ってきてんのかよ？」
「俺のエナメルバッグは二次元ポケットなんだ」
「……」
「無視すな」
「それではこれより、人狼ゲームを始めます。……＿＿あなたたちをこの城へと招いた城主は昨夜、何者かによって無惨に殺されていました」
コイツっ！ 俺を無視した挙句ゲームを勝手に始めやがった！！
にしても語りが完璧なのなんなん？ 怒りも静まってワクワクしてきちゃったよ。
「そう！ 人狼の手によって！！ そしてこの城は村から遠く離れており外は吹雪のため一歩も外へ出ることができない！ 人狼はあなたたちの中にいる！！」
マジで語り上手すぎ。もうプレイヤーたちだけでなくギャラリーも息を飲んでるよ。あ、担任もハラハラした表情で観戦してやがる。
もういいや。残り30分楽しむとするか。
* * *
「多数決投票により、伊東さんが処刑されました。……ただいまをもって人狼陣営と村人陣営の人数が同じになりましたので、人狼陣営の勝利が確定しました！」
「えっ！？」
「うっそマジで？」
「残った村人のみなさんも人狼たちの手によって皆殺しにされてしまいました」
「ぐはっ」
「ぎゃー！」
「人狼ゲーム、人狼の勝ちで終了！」
「うっそーーー！！」
「うぇーいw」
「やったー！！」
負けちまったよ。いやー、凄っかたな、最後の方。人狼が上手だったわ拍手拍手。
俺？ 俺は序盤にね、怪しいってんで処刑されたよ。祥吾も。いやいやいや、祥吾は悪人面だけども俺はどうみたって聖人じゃろ。なんでや。
てっちゃんはパン屋だった。かわいいね。
「ミッチーお疲れさん。めっちゃ様になってたぞ」
「オレこういうの向いてるかも。またゲームするとき任せてな」
「おう」
MVP、ミッチー。こいつマジすごいわ。こいつのお陰で終始ハラハラドキドキだった。ギャラリーも盛り上がってた。
「お、ちょうどいい時間だな。カード回収すっぞ〜」
「手伝うよ！」
「オレも〜」
「サンキュな」
有志のお手伝いさんにより、カード回収も速やかに行われた。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イカ - 初コメです！ 大好きなキャラクター達が仲良くしていることがとても嬉しいです！続きを気長に待っています。応援してます！ (8月1日 21時) (
レス) @page15 id: f330a14976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヨルバ | 作成日時：2023年7月23日 22時
