16.守りたいモノ ページ1
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sk「阿部ちゃん！」
鷲に連れてこられた場所で、
阿部は冷たい地面に臥した状態で意識を失っていた。
ab「あ、…みんな、」
佐久間の声に何とか目を覚ましたが、
揺すった阿部の身体からは生命エネルギーが抜き取られ、また力なく目を閉じた。
iw「…本当にこいつからだったんだな」
fk「でもなんでっ、」
kj「…強くなりたかったんとちゃうかな」
fk「え？」
kj「俺も、阿部ちゃんも、こんなかやったら動けへんほうやし…なんや、そういうのあるやん、やから多分、それやと思う」
そう言って、向井は俯いた。
向井と阿部は揃って近距離戦は苦手分野で、遠距離からの援護が主な戦い方だった。
それが故に劣等感をお互いに抱え、感じていたのだ。
kj「とにかく、鬼倒さな。阿部ちゃん死んでまう」
fk「そうだな。翔太、阿部ちゃん見といてくれる？なんかあったら教えて」
nb「わかった」
そう言って皆走り出したのだが、
宮舘は難しい顔をしたまま眠る阿部を見つめた。
mm「どうしたんすか」
dt「…俺のせいかもしれない」
mm「違う」
dt「俺の記憶が無いから。それがきっかけだろ」
そう言って宮舘は駆け出した。
ab「ちが、のに、」
mm「阿部ちゃん？」
ab「はあ、ちがうの、だてさ、わるくない、うっ、」
また、エネルギーが吸い取られたのか
苦しげな声を出す。
mm「…しょっぴーちゃんと見ててね」
nb「わーってるよ」
目黒は分からなかった。
何故、宮舘も阿部も苦しまなければならないのかが。
阿部を守る為に記憶を失ったという宮舘と、
強くなりたいと願うあまりにそこに付け込まれてしまった阿部。
まだ阿部とは出会って日は浅いが、
どうしても守りたいと思ってしまうほどに健気だった。
mm「気合い入れろ、俺」
2人を苦しめたあいつを、絶対にぶっ潰す。
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名無し - 突然のコメント失礼いたします。こちらの作品がパクられているのではないかと思います。お節介と承知の上ですが、良ければ作者様の目でご確認いただければと思います。こちら、作品のURLです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/srmj1191156/ (2020年12月23日 6時) (
レス) id: c6c4969a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年12月7日 16時
