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fk「それは、その、どう言う…？」
思ってもいなかった質問に、
戸惑いを隠せない。
ab「そのまんまだよ、
痛いってなんだろって」
ぐい、と袖を捲りあげれば
そこには数え切れないほどの、
切り傷、痣。
ab「痛くないの、これ全部」
fk「んなわけな、」
ab「無感症なんだって、俺」
fk「…は？」
初めて聞く病名に、
素っ頓狂な声が出る。
そんな俺を構うことなく、
淡々と言葉を紡いでいく。
ab「疲れなくて、痛みも熱も
何も分からない病気。
そんで耳とか目も悪くなる人も、
なかにはいるらしい。
なんせ症例が少なすぎるから
分からないことだらけなの。
…ああ、死にはしないよ。今のところは」
もう一度小さく、
今のところは、と言って
彼は震える手で口を抑えた。
ab「…ねえふっか、どうしよ、俺、」
今までの落ち着いた口調が嘘のように、
その声は恐怖に埋もれていた。
fk「大丈夫、大丈夫」
その先の言葉を聞きたくなくて、
俺まで泣きそうになるのを堪えて
ギュッと抱き寄せた。
ab「ふっ、か、俺」
fk「大丈夫だから」
なんの根拠もないその言葉を、
ひたすら彼にかけ続けた。
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ゆーり - このお話が面白くてもう2回目です！ 他の話も読んでみたいです！ (2022年11月7日 16時) (
レス) @page28 id: 843b8d5514 (このIDを非表示/違反報告)
huuto(プロフ) - それ、雪達磨に殺らせてくださいの小説、パスワードかかってます。見たいんですがどうすればいいですか? (2021年1月9日 21時) (レス) id: b8e244ff6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年12月6日 22時
