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聞き返すのも億劫なくらいだ。
どういうこと？死んだ？
黙りこくった俺ら3人を見て
くす、と笑いながら起き上がり、
ブランケットを肩にかけた。
ab「あー、病気でじゃないよ。
自 殺なんだって」
kj「じさつ」
康二が嘘だと言うように零した一言すら、
阿部は逃さなかった。
ab「そう、自 殺。
精神的に、耐えられなかったんだって。
…いいよね、逃げれて」
fk「阿部ちゃん」
ab「俺だって逃げれるもんなら逃げたいのに」
fk「おい、もう黙れ」
ab「こんなクズ、死んだ方が」
fk「黙れって言ってんだろ！！！」
びくりと阿部が肩を揺らす。
俯きながら嘆く阿部を黙らせたのは
ふっかの怒鳴り声だった。
あまりの剣幕に康二も俺も口を挟めない。
怒りに任せてズカズカ阿部の元へ行き、
項垂れたまま表情の見えない阿部の顔を持ち上げた。
fk「言いたくねえこと言ってんじゃねえよ、
んな顔しながら」
ふっかの両手に包まれた阿部の顔は
涙でぐしゃぐしゃで、唇を噛んでいた。
fk「でもしんどいよな、辛いよな」
ab「っ、」
fk「何もできねえから、頼れとかいえねえんだ、俺。そんな無責任なこと、言えねえよ」
ab「ふっか、」
fk「でも頼むから、っ、自分から、死ぬなよ」
死なないで
最後の消えるような声が、
阿部に届いたのかは分からない。
でも阿部の手がふっかの手に添えられたのを見て、きっと届いたんだろうなと思った。
ふっかの想いは、俺の、康二の、
ここにいない他のメンバー全員の総意だから。
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ゆーり - このお話が面白くてもう2回目です！ 他の話も読んでみたいです！ (2022年11月7日 16時) (
レス) @page28 id: 843b8d5514 (このIDを非表示/違反報告)
huuto(プロフ) - それ、雪達磨に殺らせてくださいの小説、パスワードかかってます。見たいんですがどうすればいいですか? (2021年1月9日 21時) (レス) id: b8e244ff6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年12月6日 22時
