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fk
頭を撫でたり、手を握ったりしていると
阿部ちゃんの瞼がピクリと動いたのが
分かった。
fk「阿部ちゃん、阿部ちゃんわかる？」
うっすらと開かれていく阿部ちゃんの瞳。
それにはまだ色は灯っていない。
が、しっかりと俺らの顔を見て笑う。
sk「ごめんね阿部ちゃん、助けに行けなくて」
その佐久間の泣きそうな声に、
阿部ちゃんは手を伸ばして頭を撫でた。
mm「…阿部ちゃん？」
めめが俺らを押しのけて阿部ちゃんに
近付き、スマホに何かを打ち込んで阿部ちゃんに見せた。
mm『阿部ちゃん声出る？耳は？』
その目黒の問いに阿部ちゃんは
そっと目を伏せた。
まるでそれが答えだと言うように。
dt「ごめん、ナースコール押すよ」
mm「大丈夫、大丈夫だからね」
ほかのメンバーが焦ってる中、
俺は阿部ちゃんと繋いだ手を離さなかった。
阿部ちゃんの目が、
全てを諦めているような
もう何も期待していないような、
そんな目だったから。
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ゆーり - このお話が面白くてもう2回目です！ 他の話も読んでみたいです！ (2022年11月7日 16時) (
レス) @page28 id: 843b8d5514 (このIDを非表示/違反報告)
huuto(プロフ) - それ、雪達磨に殺らせてくださいの小説、パスワードかかってます。見たいんですがどうすればいいですか? (2021年1月9日 21時) (レス) id: b8e244ff6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年12月6日 22時
