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dt「…それ、いつ気づいたの？」
ab「えっ、と、ふっかに、
痣あるよって言われて…
そこを抓ったり叩いたりしても
全く痛くなくて、それで、
足とかにも痣がいっぱいあって
だから、気になって病院行ったの」
痛みを感じないのは
それなりに羨ましいことだと
小さい頃は思っていた。
小指を机の角にぶつける度に
痛みなんか要らん！と叫んだり。
でも今、目の前に実際に
痛みを無くした仲間が苦しんでいる。
ab「痛いのが、わかんない自分が、
怖いの、人間じゃないみたいで。
何も、分からないから、こわい、の」
握りしめた右手は、
爪がくい込んで痛そうなのに
それも感じていない様子だった。
sk「…もう、馬鹿だなあ〜！
だからって自分傷つけたらダメだよ」
ab「痛いのが、分からないから」
sk「それは言い訳になんねえよ。
自分傷つけまくって、
阿部ちゃんがいなくなったら俺、
苦しいから。絶対やめて？」
優しく右手を包み込んで、
手を開かせた。
mm「どんだけ痛くなくてもさ、
阿部ちゃんが苦しんでるなら
俺は助けるよ、ちゃんと」
ru「俺も！俺もちゃんとする！」
またじわじわと涙を浮かべる。
ほんまに、しんどかったんやなあ。
kj「あーもう泣かんの！
大丈夫、俺らがおるやろ！」
阿部ちゃんが
傷つかないように、壊れないように
今まで阿部ちゃんが守ってくれたように
今度は俺らが守らなあかん。
でもやっぱり現実は。
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ゆーり - このお話が面白くてもう2回目です！ 他の話も読んでみたいです！ (2022年11月7日 16時) (
レス) @page28 id: 843b8d5514 (このIDを非表示/違反報告)
huuto(プロフ) - それ、雪達磨に殺らせてくださいの小説、パスワードかかってます。見たいんですがどうすればいいですか? (2021年1月9日 21時) (レス) id: b8e244ff6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年12月6日 22時
