12.風鬼のユメ ページ40
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「ねえ亮平！ちょっと待ってよ！！」
「あはは、早く早く！」
小学生と中学生くらいか？
男の子2人が山の中へ入って行く。
その2人のうちのひとりが、
幼少期の阿部亮平である。
ab「カブトムシいるかな！？いるよね！？」
「いたらいいけどさぁ、ちょっと待ってよ、お前早いよ」
ab「だぁってえ、たのしみなんだもーん」
無我夢中で山の中を駆け回った。
2人とも幼いから、日が落ちかけているのも気にせずにただひたすら。
「あれ、亮平…？」
しまった、ハグれてしまった。
いつの間にか日は暮れ、
あんなに緑に輝いていた木々が恐ろしく思えてくる。
「亮平〜！！亮平、どこ！！」
さっきまで一緒にいたはず。
会話もしていたのに。
すると、うっすらと人影が見える。
小さな弟のようなシルエットを見てわかった。
「あ、いた！！亮平〜！りょうへ、」
暗闇の中で、腰を抜かす阿部。
目を凝らし、阿部の視線の先を見る。
「亮平避けろ！！」
ab「ひっ、」
…鬼だ。
大きな身体に長い爪、赤く染った瞳。
その爪が阿部を傷つける前に咄嗟に叫んだ。
間一髪避けたものの、
おそらく次はない。
ならば、
「亮平逃げろ！！」
ab「え…？何言ってんの、一緒に逃げようよ！！」
「いいから！！！」
ab「っ、え、わ、」
「亮平ごめんな、俺の分までよろしくな」
阿部の小さな体を突き飛ばし、
崖の下へ転がした。
自らを盾にして。
…なんで。
なんで俺を庇うの？
やだよ、死んじゃやだよ！！！！
ab「ひとりにしないで！！だ、っう、ぐぁ」
落ちていく際に、
体の至る所が色んなものにぶつかって痛い。
最後に阿部が見たその人の顔は、
今まで見たどんなものよりも綺麗だった。
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望星(プロフ) - はじめまして！スノも某鬼を滅するアニメも大好きなので、読んでてとても楽しいです！ (2020年12月7日 19時) (
レス) id: dc207fb4a2 (このIDを非表示/違反報告)
みすあ - こちらこそすみません！またタイミングがあればリクエストさせていただきたいです！ (2020年11月30日 20時) (レス) id: 985872b474 (このIDを非表示/違反報告)
たそ(プロフ) - みすあさん» 申し訳ございません、リクエストは昨日の20:00までの締切とさせて頂きました。もし、また機会があれば募集しようと思っておりますのでその際によろしくお願いします！期限が短くて申し訳ありません。 (2020年11月30日 20時) (レス) id: 01b6d17915 (このIDを非表示/違反報告)
みすあ - 初めまして。いつも楽しく拝見させていただいてます！リクエストお願いします。紫くんと緑くんの共闘のお話をお願いします。二人で無双する感じが欲しいです(？)これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 985872b474 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 初めまして。楽しく拝見させていただいております。リクエストですが、阿部くんの過去のお話と、めめあべで何かやって欲しいです。簡易的なリクエストですみません。これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年11月29日 19時) (レス) id: f72e4c62b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年11月15日 13時
