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するとふっかさんが周りを押しのけて
阿部ちゃんの元へ駆け寄って来た。
fk「阿部ちゃん聞いて、冠番組、田川がいてもいなくてもやることは決まってたんだって、だから、っ、」
ab「そっかあ…っ、よかったぁ」
dt「阿部、お前が気にすることなんか、なんもないから、一緒に出ような、」
だてさんの絞り出すような、祈るような声に
阿部ちゃんは笑みをこぼすだけ。
ab「…めめ」
震える彼の手が俺の頬に伸びる。
恐ろしいほど、あったかい。
先程眠っていた時に冷たかった手が、
今は、すごく暖かく、愛おしい。
溢れる涙が、その手を濡らす。
ab「めめ、大丈夫だよ」
mm「ダメだよ、俺、阿部ちゃんいなきゃっ」
ab「ずっと、助けてくれてありがと、守ってくれて、っ、ありがとう」
mm「ねえ、やだ、今起きたとこじゃん、またそっちに戻っちゃうの？ねえ、田川でしょ、田川に何されたの？田川が、」
ab「ダメだよ」
俺の言葉を遮って、しっかり目を見つめて伝えてくる。
ab「っはぁ、…罪を憎んで、人を憎まず、だよ」
…どこまでもお人好し。
馬鹿だ。
俺らがあいつを憎んで、
過ちをおかして、
一生その罪を背負って生きていくことがないようにって、
そういう意味だよね、阿部ちゃん。
馬鹿すぎる。
でも俺は、そんな貴方が、
mm「…好きだよ」
ab「うん、俺も」
手がするりと頬から落ちる。
離すまいとそれを握って、
まだ熱があるうちに、
今度はちゃんと
唇に、キスを落とした。
ru「嘘、だよね、嘘だよね？めめ、ねえ、」
ぎゅっと、強く抱き込むけれど
彼の身体からどんどん熱は逃げて行く。
罪と、後悔と、愛情を残して
夢の世界へ旅立って。
誰かが叫んだ。
「お前が死ぬなら俺も死ぬ」
泣きながら、崩れ落ちながらも
必死に止める仲間の姿。
「彼女を土に埋めるがいい、彼女の美しく穢れない体からはスミレが生えだすだろう」
どこかで、知らない人が嘆く声が聞こえた。
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たそ(プロフ) - はちにゃんちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！楽しみにしててください〜＾＾ (2020年11月13日 19時) (
レス) id: 01b6d17915 (このIDを非表示/違反報告)
たそ(プロフ) - miaさん» ありがとうございます〜！！！！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 01b6d17915 (このIDを非表示/違反報告)
はちにゃんちゃん(プロフ) - お疲れさまでした!!!更新ありがとうございます!!!もう…阿部ちゃんのことになると号泣です泣 これからも楽しみにしてます♪ (2020年11月12日 21時) (レス) id: 4566a6c928 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - お疲れ様でしたー！！めっちゃ面白かったし、めっちゃ泣きました！ これからも？頑張ってください！！応援してます！ (2020年11月12日 21時) (レス) id: c726728029 (このIDを非表示/違反報告)
たそ(プロフ) - 餅の助さん» 大好きというお言葉がすごく沁みます、、ありがとうございます！ (2020年11月10日 22時) (レス) id: 01b6d17915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ
| 作成日時：2020年10月26日 17時
