約束のキス 〜3〜

65:『苦しい笑顔』 ページ6

「うあぁ‼」
「う、がぁ」


グレンが操られたかのように敵、仲間を切り裂いていく


今までのグレンならば決して仲間を傷付けない


ましてや、殺してたりなんてしない


暮人「来るぞ‼禁忌を轟かせた人間どもに天罰が下る‼その力をコントロールしろ‼」


すると四角い箱のようなものは開き、中から光が出てきた


ミカを抱き締めていた手は緩んだ


出て来たのは紛れもなく


『て、天使……』


羽を生やした女の子


その姿は天使


君月「！…み、未来‼」


その天使は君月の最愛なる妹だった


未来は変わり果てた姿に変化していた


未来「醜い人間どもよ、滅亡の時だ」


そう言うと金のラッパが出てきた


ラッパに軽く息を吹き込む


その瞬間暮人が「天使を拘束しろ！」と言い放つ


鎖のような、鎖に紙が貼ってあり


その鎖が足や手やに絡み付いた


君月「てめーら、俺の妹になにしてんだあぁー‼」


グレン「ガキが動くな」


剣を振りかざしていた君月の腹にグレンが剣を刺した


するとその瞬間その場の空気が微妙に変化した


優「何してんだ、お前えぇぇぇえ‼」


と優が飛びかかる


そしてタイミングを計り後ろからミカが剣を刺そうとした


ミカ「今だ、優ちゃん！」


この合図で優はグレンの首元に剣を当てた


しかしとどめを刺さなかった


グレン「どうした、やれよあまちゃんが」


優「嘘だろ、グレン……こんなの嘘だって言ってくれよ‼俺たち家族じゃないのかよ⁉」


胸ぐらを掴み顔を見る


するとグレンの目には涙が浮かんでいた


笑いながらも悲しそうな目で


そして優はグレンに腹を刺された


___苦しい笑顔のグレンに

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