第七歩 ページ7
部屋に着いた俺は、ベッドに腰掛け椅子に座るレイと向かい合う。
「それで僕に話って何？」
「お前に幾つか聞きたいことがある」
「なに？」
「お前は、俺達に何を隠してる？」
真っ直ぐ俺を見るレイ。
俺はベッドをポンポンと叩きながら笑顔を浮かべ続ける。
「何も隠してないよ？」
「嘘だな」
「嘘じゃないって。じゃ〜逆に聞くけど、レイは僕に何か隠してない？」
「話をすり替えるな」
「すり替えてないよ！レイが僕に秘密を話してくれるなら僕もちょっとした秘密を話してあげる！」
先に話をして、此方に何も収穫がなかったら意味が無い。
レイのことは大切だ。
信じてない訳じゃない。
でも、いくら大切な人間でも用心することに越したことはない。
「分かった。なら、お互い聞きたいことを一つずつ交互に聞いていく。どうだ」
「それでいいよ！じゃ〜僕から！
レイは、一体誰の味方なのかな？」
「どういう意味だ」
「質問を質問で返さないでよー！ルール違反だよ」
俺の質問に一瞬だけの、レイの纏う空気が変わった。
ということは、ママの味方であるという考え方もあるということか････。
「うーん、答えるつもりは無さそうだから、僕は自分の部屋に戻るね！おやすみ、レイ」
「ま、待て！」
グイッて手を引かれ外に出ることを阻止される。
「どうしたの？レイ」
「俺はお前達の･･･味方だ」
俺を掴むレイの手が微かに震えている。
嘘はついていないと思う。
でも、この質問の裏には他にも隠していることがある。
「そっか！なら、次はレイの番だよ！」
「あ、あぁ。お前は、この施設に関して何処まで知ってる」
「何処まで･･･か〜結構知ってるかな？僕、胎児の頃からの記憶があるみたいだからさ！」
俺の回答が予想外だったのか、レイは目を見開いて俺を見ている。
「はい！次は僕の質問ー！ママに情報を流してたりする？」
「え？」
二人の間に妙な緊張感が走る。
俺達の味方であるが、胸を張って言えない罪悪感。
それはきっと、何らかの形でママや"あっち"側の人物が関わっているということ。
「どうなの？レイ」
「････」
俯いたレイは、何かを決めたように迷いのない目で俺を見据え口を開いた。
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (
レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります！更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
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