第三十一話 ページ32
〜貴方side〜
「Aはどっちに逃げる？」
「んーどうしようかな〜」
エマの一言で、ある日突然始まった新しい"鬼ごっこ"
それは、今までとは全く違う森一面を使い、そして頭も使う本格的なモノだった。
鬼はノーマン。
そして、エマが餓鬼達を率いり森の中を制限時間内逃げ回る。
風をよんで、
足跡を見て、消して、
音を消して、音を聞く。
前よりも全員が体と頭を使うようになったことで、鬼ごっこは長く続くようになった。
でも、やっぱりノーマンはだって手加減をしない。
だから結局は････
「あぁあ！！また捕まったー！」
「今回はいけたと思ったのにな〜」
「アハハ、みんな凄かったね」
制限時間内に全員捕まる。
ということは、全員で逃げるのはまだ不可能だということを意味する。
でも、あの三人考えたな。
遊びにふんして、全員に訓練をさせるなんて･･･
捕まって草原に寝転ぶ皆を眺めながら、俺は小さくため息をついた。
すると、
「あれは････」
奇妙な笑みを浮かべながら、森へと入っていくクローネの姿を捉えた俺は立ち上がりその後を追う。
クローネが向かった先に居たのは、勿論鬼ごっこを終えた後のエマとノーマンの元だった。
「楽しそうね鬼ごっこ。私も混ぜて♡」
マジかよ････
クローネの一言で全員がもう一度森に集められた。
「は？どういうこと？」
「みんなと仲良くなりたいの！鬼ごっこしましょう」
貼り付けた様な笑みで鬼ごっこに誘ってくるクローネ。
正直気持ち悪い。
「邪魔しに来たか？もしくは調べに･･･」
「問題ない。何も出ないよ」
俺の前で作戦会議を始める三人。
警戒心の強いレイは、この誘いを断りたいだろうけど、多分この二人はノルだろうな。
「僕らは皆、レベルの高い鬼ごっこで遊んでいるだけ。邪魔されることも無い」
「チャンスだよね！敵を知るチャンス！」
「あぁ。そうだな」
三人が真っ直ぐクローネを見る。
「決まりね。勝負の時間は２０分り私が鬼よ。みんな逃げきってね♡」
全員が散り散りに逃げ始める。
俺もそれに続いて森の奥へと入っていく。
「仕方ない。今回は少し力を入れるか」
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (
レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります！更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
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