第二十七話 ページ28
「でもママはそれをしない。それが出来なり"理由"あるいは、それをあえてしない"狙い"が何かママに側にはあるってことだ」
「一体どんな････」
エマの問にノーマンが少しだけ顔を歪めた。
「それは分からない。でも、Aなら何か知ってるかもしれない」
「Aが？」
そう言ったノーマンの顔は、いつもより曇って見えた。
さっき二人で倉庫に行った時に何かあったのか。
「とにかくだ。俺達にはママの策が今一つ読めない。敵の出方が分からねぇ以上事は一刻を争う。分かるな？エマ」
「うん！！」
俺達の中で唯一キャロルに近づけるのは、女であるエマだけ。
発信機のありかを確認出来るのもエマしかいない。
「私がキャロルから発信機のヒント掴んでくる！」
そう言ったエマは、決意に燃えた瞳で俺たちを見た。
本当に頼もしい奴だよ。エマは
「エマ、先に戻ってママの様子を伺ってほしい。僕はレイと話があるから」
「え？二人だけで？」
「うん、ごめん」
明らかに様子がおかしいノーマンを隠すように俺は前に出て「馬鹿は早く行け〜」と言ってエマを追い払う。
不服そうに頬を膨らませながらも、エマは渋々といった様子で施設の方へと歩き出した。
俺達は、その背中が見えなくなるまで眺めた後木にもたれかかって話を始めた。
「それで？どうだった」
「Aを仲間に入れるのは難しそうだ」
「話は出来たのか？」
「うん。ちゃんと説明も出来たんだけど････」
口を閉じたノーマンの瞳が不安の色で揺れる。
「どうした」
「Aに言われたんだ。"その少しのミスが計画に大きな亀裂を生むことになるよ"って。彼は、僕らが今見ているものよりも、もっと先のことを見ているんだと思う」
「先のこと？」
「Aは只者じゃない。それは確信できた。彼を仲間に加えられれば、格段にこちら側が有利になる。でも･･･」
なるほどな。
俺達とは見ているものが違うからこそ、Aは"正確"な判断をとる。
仲間に加えたければ、Aを納得させる材料が必要だってことか。
「ノーマン。Aについては俺も動く。二人でやった方が良いだろう」
「そうだね。逃げる方法を考えつつ、Aの説得もしないと」
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (
レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります！更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
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