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『………俺は…』
たった一言。
たった一言でいいのに、声が出ない
本当にこれでいいのか?
これで原作が変わってしまったら…
関わってはいけない…関わってはいけないんだ…
様々な思考が脳内を駆け巡っていく
ノ「………」
ノーマンは、ただだまってこちらを真剣な目で見据えている
『率直に答えるなら……まず俺は内通者ではないよ。レイとは違ってね』
ノ「レイが内通者だって知ってたのか」
『その様子じゃノーマンも知ったようだね』
ノ「ならAは……」
俺が敵だと答えれば、俺がここに残れる確率は格段に上がる
俺がこいつらの脱獄に影響を与えることだって少なくなる
だが、まだ決断を早めてはいけない
今敵だと告げてもエマ達の行動が制限されるだけ、イザベラの思惑通りだ
この時期じゃない。言うとしたら、原作のあのタイミング
今は、なんとかしてはぐらかせよう
『俺は…』
ノ「もうはぐらかさないで」
ノーマンは見透かしたような目でこちらを睨む
ノ「Aのとっているその手は、“逃げ”だよ」
『は?』
ノ「Aは自分の運命から逃げてるだけ。失敗が怖いだけなんだ」
『何を言って……』
ノ「いつまでそうしてるつもり?もう目をそむけな…」
『っ…うるせぇ！！！』
気づいたら、俺は叫んでいた
『ノーマンに何が分かる！?お前らに何が分かる！！俺のこと何にも知らねぇくせに！！』
言いたくもない言葉が次々と漏れてくる
だめだ
抑えろ
俺らしくもない
『……っ！！…悪い、取り乱した』
俺は冷静になるべく、仰ぐようにして顔を上げる
ノ「………A、君はもしかして…」
『ノーマン。』
俺はノーマンの言葉を遮って、顔をノーマンの方に向ける
『俺は確かにお前らにとって必要な情報も力も持ってる。でもな、
.
お前らの脱獄を妨害することだってできるんだ』
ノ「え………」
『お前に１つだけ忠告しといてやる』
俺はドアの方へと歩き、ドアノブに手をかけてから静かにこう告げた
.
.
『これ以上俺に探りを入れたりするようならば、
俺は全力でお前らの脱獄を邪魔してやる』
.
ｶﾞﾁｬ
『鬼の餌には、なりたくないだろ?ノーマン』
.
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - 初見朧さん» 有難うございます！こうして続編に繋げることができたのは、読んで下さっている皆様のお陰です！本当にありがとうございます！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 初めまして、初見朧です。遅くなりましたが、完結おめでとうございます！約ネバ好きとして、楽しく読ませていただきました。続編も頑張ってください！ (2020年5月6日 8時) (レス) id: 2c57213a78 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - あやめさん» あれ嬉しすぎてにやけが‥‥よし、続き書こう←チョロい (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - すややさん» なんとありがたいお言葉.........！！そのお言葉だけで更新がんばれます！本当に感謝の限りです(泣) (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2020年3月7日 17時
