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ノ「A……」
『…なんだよ、また改まって…』
ノーマンがベッドの上に座り、こちらを見据える
ノ「Aは、ここから逃げる気はないの?」
『………さあね。別に俺は生きたいとか思ってねぇし、脱出したところでそこからどう過ごすべきか分かんねぇだろ』
ノーマンは少し考える素振りを見せ、またこちらに目を向ける
ノ「…じゃあ脱出しないとは限らないわけだ」
『……そんときの気分次第だね』
そう、俺はまだ決めかねている点がある
ここに残って出荷されるか、エマ達と共にここから逃げるか
でも……
『でも、今のところは残ろうかなって思ってる』
ノ「……理由は?」
『単純なことだよ』
そう、すごく単純な理由。
.
『めんどくさいから』
.
.
ノーマンの表情を伺おうと視線を向けてみたが、顔を下に向けていてよく見えない
『分かっただろ?……俺は最低な…』
ノ「嘘だ」
あの、何回目ですかノーマンさん
ノ「君はめんどくさいだなんて思っていない。もしそうなら、どうして鬼ごっこで手を貸したの?」
『そんなの簡単なことだ。シスターに疑われたくなかったからだよ』
ノ「じゃあどうしてあんな無茶なお願いを成し遂げたの?あれじゃ疑われるに決まってるじゃないか」
そう、あのときは鬼の能力を確かめるのと勝つことに夢中で、そのことに意識を傾けていなかった
失態だ
ノ「ねぇ…A……君は一体何を隠しているの?」
流石にノーマンを欺くのは難しいな…
『悪いけど、何が言いたいのかが分からないな』
ノ「しらばっくれなくてもいいんだよ?それに、君はどうやら“外”にでたら死ぬと、確信しているようだしね」
『………』
ノ「僕は悪い人に引き渡されるとしか言ってないよね?君はコニー達が既に死んでいると確信しているようだし」
そうか……つまりノーマンは……
ノ「どうしてAは……外が僕たちにとって、生きにくい世の中だと知っているの?」
俺に罠をしかけていたわけだ…
ノ「Aが隠していること、教えてくれる…?」
『……随分と回りくどい問い方だな……はっきり聞けばいいじゃん』
ノ「………そうだね…それじゃあ」
本当は、一番聞かれたくなかった質問
でも、答えないといけない質問
ずっと覚悟してた
今更怯えることなんか、ない
ノ「_____Aは、僕達の敵なの?」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - 初見朧さん» 有難うございます！こうして続編に繋げることができたのは、読んで下さっている皆様のお陰です！本当にありがとうございます！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 初めまして、初見朧です。遅くなりましたが、完結おめでとうございます！約ネバ好きとして、楽しく読ませていただきました。続編も頑張ってください！ (2020年5月6日 8時) (レス) id: 2c57213a78 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - あやめさん» あれ嬉しすぎてにやけが‥‥よし、続き書こう←チョロい (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - すややさん» なんとありがたいお言葉.........！！そのお言葉だけで更新がんばれます！本当に感謝の限りです(泣) (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2020年3月7日 17時
