5.内通者 ページ28
次の日、俺はノーマンとレイと共に担当している食器の片付けや本の整理を、用事があるからと抜け、
イザベラの元へと向かった
たぶんだが、ノーマン達はギルダとドンを引き入れる際に、俺も引き入れようと話しかけてくるだろう
そうなったらもう防ぎようがなくなってしまう
そのための対策だ
書斎に着くと、イザベラは俺が来るのをわかっていたかのように俺を中へと招き入れた
イ「どうしたの?何か聞きたいことでも?」
『いや、聞きたいことじゃなくて…憶測なんだけど…』
これはちょっと伝えにくいな…
『たぶんエマ達もうそろそろギルダとドン、俺を引き入れようとすると思うんだよね…
そうなったら俺はどうすればいい?』
そう尋ねると、イザベラは少し考える素振りを見せる
イ「そうね……じゃあもしそうなった場合は、私のそばにいられないことが増えるだろうから、
レイと一緒に行動してもらおうかしら」
『それは…レイが内通者だから…?』
すると少し驚いた顔を見せるイザベラ
イ「あら、気づいていたのね…」
『まぁね……でも一応出来る限りママの近くにいるようにするよ』
すると、イザベラは改まったようにこちらを正面から見据える
イ「あなたがなぜこの取引を受けたのか…聞いてもいい?」
『………別に大したことじゃないよ。一番楽できそうだったのがこっちだっただけ。別に死んでも何の未練もないし』
それを聞いたイザベラは一瞬、少し悲しそうな顔を見せた気がした
.
.
自由時間にて……(noside)
エマ、レイ、ノーマンの3人は、森の近くで計画について話し合っていた
ノ「多分、子ども達の中に内通者がいる」
それを聞いたエマは震える腕を抑え、驚愕の表情を見せる
レ「鬼の手先…裏切り者ってこと…」
ノ「いや、そうとは限らない。無自覚にママに情報を流している場合もあるだろうからね…厳密にはママの“情報源”
情報源を利用した標的の掌握と制御。恐らくそれが…ママの策(て)の実際_____」
エ「待って！」
するとエマが間髪入れずに声を出した
エ「そんな…“情報源”…?」
誰…?何人?いつから?どうして…とエマの脳内に疑問が溢れていく
レ「けど、じゃこの先どうするよ。“情報源”は見つけ出すとして、Aとドンとギルダを引き入れる話は?」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 902人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - 初見朧さん» 有難うございます！こうして続編に繋げることができたのは、読んで下さっている皆様のお陰です！本当にありがとうございます！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 初めまして、初見朧です。遅くなりましたが、完結おめでとうございます！約ネバ好きとして、楽しく読ませていただきました。続編も頑張ってください！ (2020年5月6日 8時) (レス) id: 2c57213a78 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - あやめさん» あれ嬉しすぎてにやけが‥‥よし、続き書こう←チョロい (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - すややさん» なんとありがたいお言葉.........！！そのお言葉だけで更新がんばれます！本当に感謝の限りです(泣) (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2020年3月7日 17時
