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それから、二年の歳月がたった
その期間で、私は自分の能力を試したり、父のよく発する鬼語を覚えたりしていた
あと、“私”と今後言い間違えないよう頭で何度もシュミレートした
父は俺に対して優しく、大切に接してくれた
俺は、久しぶりに、温もりというものを感じた
だがそんな日常は、唐突にして消え去った
父「A……すまない、すまない…(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」
急に俺を抱き締めたかと思えば、突然涙を流しながら、謝罪を述べてくる
父「すまない…すまない……これから俺がすることを、どうか許してくれ…」
すまない、すまないと繰り返す父親の手は、ゴツゴツとした鬼の手ではあったが、とても温かかった
『とうしゃ…だいよーう……だいよーう”』
呂律の回らない口調で、父を宥めると、父は何故かさらに泣き出す
父「…っ！すまないっ！！すまないっ！！レイニー！！A！！」
俺はその姿を、ただ黙って眺めていることしかできなかった
.
.
それから俺は、違う場所に運びこまれた
ある一室で人間の女に手渡され、耳に何かを埋め込まれ、さらに違う場所へと運ばれる
……これから俺、どうなるのかな
そんな呑気なことしか、俺は考えていなかった
女「この子が新入りよ。イザベラ」
イザ…ベラ…?
今イザベラと言ったのか…！?
イ「畏まりました。必ずや、満期出荷できるよう育てましょう」
女「期待しているわよ。あなたには」
イ「有難うございます、大母上(グランマ)」
え”っ…グランマ！?
この人が！?
つまりここがGF農園なのか
てか俺二歳だけど、その点大丈夫なのか…?
.
.
.
そして、遂に俺はハウス入りすることになった
イ「みんな、新しい家族よ。名前はA、二歳の男の子よ」
一瞬、場が静まりかえったかと思うと、途端に子供達が騒ぎだした
「わぁー！！」
「新しい弟だぁ」
「よろしくね！」
「一歳じゃないのって珍しいねー」
……うん、なんつーか……喧しい
すると、そのなかの一人が俺の手を握って笑いかけてきた
「よろしくね！！Aくん！！」
「「よろしく！！」」
……でもまぁ
たまには、こういうのもいいかな…
…なんて思ってしまっている自分に、多少の違和感を感じた
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - 初見朧さん» 有難うございます！こうして続編に繋げることができたのは、読んで下さっている皆様のお陰です！本当にありがとうございます！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 初めまして、初見朧です。遅くなりましたが、完結おめでとうございます！約ネバ好きとして、楽しく読ませていただきました。続編も頑張ってください！ (2020年5月6日 8時) (レス) id: 2c57213a78 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - あやめさん» あれ嬉しすぎてにやけが‥‥よし、続き書こう←チョロい (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - すややさん» なんとありがたいお言葉.........！！そのお言葉だけで更新がんばれます！本当に感謝の限りです(泣) (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2020年3月7日 17時
