第7話「異変」 ページ7
ノーマンside.
ノーマン「観賞用…？」
僕は眉を寄せ机に置いてある資料を見つめた。
ヴィンセントはこう言った。
Aは食用児ではない。
観賞用なのだと。
Aを品種改良をする為あの施設に送られた。
ノーマン「…その品種改良って…」
僕はヴィンセントを見上げた。
ヴィンセントは顔色を変えず机に置いていたメモリーチップに手を伸ばした。
そのメモリーチップを開いて、僕がさっき開いていた情報をタッチする。
そこには無数の名前。
ヴィンセント「この名前たちは彼女の為に犠牲になった子供の名前だ」
ノーマン「！」
僕はそれを聞いて目を見開く。
だからAが一番下にあったのか…
品種改良をする為何度も実験された。
それほど危険な実験。
その実験に選ばれたA。
ヴィンセント「もう分かるだろうボス」
ノーマン「…ああ」
僕はそう言って拳を握りしめた。
まさかAがこの実験体だなんて。
ノーマン「不老不死。鬼の細胞を取り込む危険な実験だろう？」
僕はそう言って目を細めた。
この実験はあの施設の資料で見た。
不老不死の実験。かなりの枚数の資料だった。
それなりに準備をしていたのだろう。
それがまさか観賞用の為だなんてね。
その実験は鬼の細胞を取り込む危険な実験。
鬼は長寿。そこに目をつけ細胞を採取し、人間に取り込ませる。
だが普通の人間なら耐えきれず、体がはち切れる。
そんな実験がAで行われていた。
ノーマン「…Aに異変は無かったんだろう」
ヴィンセント「ああ、今はな」
僕はそういうヴィンセントに眉を寄せた。
ヴィンセント「確かに異変はない。
だが前例がない薬を投与されている可能性だってある。
今後、何があっても可笑しくはない」
ノーマン「分かった」
僕はそう言って椅子から立ち上がった。
A、君を今度こそ救えたと思ったけれど。
本当は何一つ救えなかった、僕は。
でももう何も失いたくない。
A。
君のためなら僕は神でも悪魔にでもなれる気がするよ。
___________
更新遅くなり申し訳ありません。
この小説で作者ランキング一位を取らせていただきました。
それほど頑張らなくては…！
更新速度遅くなりますが、どうぞ暖かく見守ってください！
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白楊(プロフ) - 似たような内容の小説を読みました (3月27日 12時) (
レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ…好きです…！！！ゆっくりでも更新していただけると嬉しいです…！！！気長に待ってます！！ (1月16日 17時) (レス) @page17 id: efeff932b9 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - 更新ありがとうございます！！待ってましたー！！！ (11月28日 16時) (レス) @page16 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 更新ありがとう御座います。度々読み返させて頂いていて毎回素敵な作品だと実感します。是からも応援しております！無理せず自身のペースで頑張って下さい！ (11月25日 22時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
すーぱーぬこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！ずっとこの神作品の更新を楽しみにしていました！すごくうれしいです、、、 (11月25日 21時) (レス) id: 772e354f53 (このIDを非表示/違反報告)
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