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ノーマンside.
Aが一人になりたいと言ってきた。
僕は、それに了承して自分の書斎へと戻る。
ヴィンセントはいなくて椅子に深く座った。
あの施設できっとAは酷い仕打ちを受けた。
それにスミーも死んでしまった。
一人になりたい気持ちは十分に分かった。
だけれど、何故Aはあの時出荷された？
ノーマン「…」
確かAはあの日、コニーの次の日に出荷された。
異例中の異例だろう。急すぎる出荷だった。
あの出荷はAがまだ11歳の時。
12歳満期出荷予定だったはずなのに。
いや…もしかすると急ではなかったのではないか？
Aは元からあの施設に配属される予定だったのかもしれない。
僕はメモリーチップを開いた。
目の前に広がる無数の情報。
その中で僕は目を動かして一つの情報に手を伸ばした。
被験体の情報。
そこには無数の名前が書いてあった。
僕はそれをざっと見れば一番下には見慣れた名前が書いてあった。
ノーマン「A…」
その一番下にはAの名前が書かれていた。
“被験体”
Aは被験体としてあの施設に送られていた。
何故Aが被験体として出荷しなくてはならなかったのか。
Aはハウスにいた頃、僕たちよりも運動は鈍い方だ。
体の面ではあの四人の中で一番下。なのに何故だ？
体が弱いAが選ばれた理由…
ヴィンセント「…ボス」
ノーマン「…いたなら返事をしろ」
僕はそう言ってメモリーチップを閉じた。
そこにいたのはヴィンセント。
僕のしていたことをおおよそ見ていた。
僕は気づかないほど考え事をしていた。
それほどその情報に食いついていた。
ヴィンセント「スミーはボスになにも伝えていなかったのか」
ノーマン「お前は聞いたのか？
Aが被験体だったことを」
ヴィンセントは眉を寄せて口を開いた。
僕はスミーから何も聞かされなかった。
助けるまではその子がAだとは分からなかった。
だがヴィンセントは元から知っていたような口ぶりだ。
僕は手を組んでヴィンセントを見上げた。
ヴィンセント「私もあまり知らされていないが…」
ヴィンセントは顎に手を添え独り言のように呟いた。
僕はその言葉に立ち上がってヴィンセントの瞳を見つめた。
ノーマン「Aがただの被験体じゃないことは分かった。
ヴィンセント、君は何を聞いた？」
僕はそう言って目を細めた。
Aがこうなってしまった理由。
僕はそれを知る必要がある。
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白楊(プロフ) - 似たような内容の小説を読みました (3月27日 12時) (
レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ…好きです…！！！ゆっくりでも更新していただけると嬉しいです…！！！気長に待ってます！！ (1月16日 17時) (レス) @page17 id: efeff932b9 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - 更新ありがとうございます！！待ってましたー！！！ (11月28日 16時) (レス) @page16 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 更新ありがとう御座います。度々読み返させて頂いていて毎回素敵な作品だと実感します。是からも応援しております！無理せず自身のペースで頑張って下さい！ (11月25日 22時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
すーぱーぬこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！ずっとこの神作品の更新を楽しみにしていました！すごくうれしいです、、、 (11月25日 21時) (レス) id: 772e354f53 (このIDを非表示/違反報告)
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