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「会えるんだねっ…！また皆に…！」
熱くなる目。意図せずに暖かい涙が頬に伝った。
エマ達が生きてる。
ずっと夢見た光景なんかじゃなくなるんだ。
またあの時みたいに戻れるんだね。
ノーマン「うん…ようやく叶うよ」
その声を聞いて私はノーマンの首に回していた手を解き、顔を見合わせる。ノーマンは私の瞳に溜まってる涙を掬い取ってニコリと微笑んだ。その微笑みに私はなんだかもどかしくなって目を逸らす。
ノーマン「ふふっ、可愛いねA」
「か、かわっ…！」
そんな私に揶揄う様に笑うノーマン。
今までそんなこと言われたことなくて思わず涙も引っ込んでしまった。顔に熱が溜まっていくのが自分でもわかる。
どうしちゃったんだろうノーマン。
そうだ、ノーマンが想いを伝えてくれた事思い出しちゃうせいだ。変に意識しちゃってるだけなんだよ。
うん、気のせい！
「あはは、ジョーダンやめてよ〜…」
私は冷めない顔の熱を隠す様に落ちた花束を拾うために腰を下ろした。落としたせいで花びらが数本散ってしまった。せっかくくれたのに、花びらは瓶にでも詰めてようかなと意識を逸らそうとしたけど、ノーマンも何故か一緒に腰を下ろした。
ノーマン「冗談なんかじゃないよ」
その声を聞いて心臓が掴まれた様な感覚に走った。そんな私にノーマンは私の顔を覗き込もうとする。
こんな顔、見られたくない、でも、突き放すのも違うし。私はハッと自分の持っている花束に気がつく。その間約1秒。花束で素早く自分の顔を隠した。
「「…」」
しばらく沈黙が続いて、ノーマンのぷっと吹き出す声が聞こえる。我ながら誤魔化し方が下手すぎた。
慌ててしまうと判断を間違えるのが私の悪いところだ。今では手まで真っ赤な気がする。恥ずかしい、早く自室に戻りたい…
ぐるぐる自分の中で思考回路を回していると、花束を持ってる私の手にそっと触れた。その手を握られ
ゆっくりと降ろされノーマンには見られたくない顔が丸見えになってしまった。
ノーマン「…あはは、真っ赤」
ノーマンの目は見れない。恥ずかしすぎるから。
隠したってノーマンにはお見通しなんだ。
私はもうこれ以上入れなくてスクッと立ち上がる。
「もう！ノーマンの意地悪ッ！おやすみ！」
私は振り返らずに書斎から出て乱暴にドアを閉めた。
ノーマンのバカ、私が嫌なことぐらいわかってるくせに。やっぱりノーマンって意地悪だ！！
ノーマン「…」
終わり
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白楊(プロフ) - 似たような内容の小説を読みました (3月27日 12時) (
レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ…好きです…！！！ゆっくりでも更新していただけると嬉しいです…！！！気長に待ってます！！ (1月16日 17時) (レス) @page17 id: efeff932b9 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - 更新ありがとうございます！！待ってましたー！！！ (11月28日 16時) (レス) @page16 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 更新ありがとう御座います。度々読み返させて頂いていて毎回素敵な作品だと実感します。是からも応援しております！無理せず自身のペースで頑張って下さい！ (11月25日 22時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
すーぱーぬこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！ずっとこの神作品の更新を楽しみにしていました！すごくうれしいです、、、 (11月25日 21時) (レス) id: 772e354f53 (このIDを非表示/違反報告)
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