第6話「情」 ページ2
生きていた。
脱獄した。
私達は、自由なんだ。
「初めまして、Aです…
助けていただいて、ありがとうございます」
私はそう深く頭を下げた。
その様子に二人は慌てた。
シスロ「よしてくれよ！
同じ仲間だろ！」
バーバラ「そうだよ！
もうかしこまらなくていいんだ！」
バーバラとシスロは慌てるように、
私に頭をあげるよう言う。
私はそんな様子に微笑んで顔をあげた。
あの後、ノーマンにアジトを案内してもらって、
メンバーを紹介してもらっていた。
唯一の女の子、バーバラ。
ドンみたいな性格のシスロ。
そして一回り年上のヴィンセント。
紙袋を被ったザジ。
このメンバーがみんなを引っ張って、
施設を破壊した。
そう言った。
あの施設の実験体…
私達は実験体だった。
でもこうして出れたんだ…
「…ねえノーマン」
ノーマン「？」
私はでも首を傾げてノーマンを見上げた。
ノーマンは私を見つめ眉を寄せて首をかしげる。
このメンバーが施設を破壊した。
だけれど…
「スミーさん、知らない…？」
ノーマン「！…」
ノーマンはそれを聞いて目を見開いた。
私はそんなノーマンに眉を寄せる。
ノーマンもスミーさんを知ってる風だ。
でも、なに？この違和感は。
ノーマン「…そのことは二人で話そうか。
悪いけど、席を外してくれるかな」
ノーマンは四人に言うと、わかったと言い部屋を出て行く。
出て行く際、ヴィンセントが私に目を向け目を細めた。
まるで探るようかの目。
私はその瞳に驚いたけれど、ノーマンに背中を支えられ、
そのまま椅子に座った。
なんだったんだろう…あの目。
私はギュッと自分のスカートを握りしめる。
ノーマンは椅子には座らず床に片膝をついて、
私の顔を覗くように見る。
私はそんなノーマンに眉を寄せた。
ノーマン「驚かないで聞いて…
スミーは…
あの施設で死んだ」
「えっ…？」
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白楊(プロフ) - 似たような内容の小説を読みました (3月27日 12時) (
レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ…好きです…！！！ゆっくりでも更新していただけると嬉しいです…！！！気長に待ってます！！ (1月16日 17時) (レス) @page17 id: efeff932b9 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - 更新ありがとうございます！！待ってましたー！！！ (11月28日 16時) (レス) @page16 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 更新ありがとう御座います。度々読み返させて頂いていて毎回素敵な作品だと実感します。是からも応援しております！無理せず自身のペースで頑張って下さい！ (11月25日 22時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
すーぱーぬこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！ずっとこの神作品の更新を楽しみにしていました！すごくうれしいです、、、 (11月25日 21時) (レス) id: 772e354f53 (このIDを非表示/違反報告)
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