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レイside.
2046年。1月14日 日曜日。
深夜。
この日をずっと、待ってたんだ。
レイ「…なあ、本当は諦めてなんかないんだろ、エマ」
エマ「…」
食堂に集まった俺とエマ。
明日は俺の誕生日。出荷の日だった。
エマ「レイもでしょう？」
レイ「ああ、お互い結局考えることは同じだったな」
諦めたフリをして、脱獄を進めていた。
この二ヶ月、ママの目を気にしてお互い話せなかったからな。
エマはドンとギルダに全てを任せて、
指示をしていた。
道具や食料、防寒具の用意。
いつでも出れる状態だと。
明日の昼ここから出ようとエマは言うが俺はその提案に反対した。
夜のが一番いい。
姿も隠せる。
俺の提案はこうだ。
夜ハウスをつけ、避難させる形で脱獄。
警備は橋には向かない。そこから脱獄すればいい。
レイ「さあ、明日と言わず今夜、今逃げよう」
エマはその言葉に驚いていたが分かったと頷く。
エマの足はすでに治っていて俺がガソリンを撒くのを見ていた。
心配そうに俺を見つめてるが俺はフッと笑う。
大丈夫、食堂は寝室から一番遠い。
火が回る前に逃げれる。
でもな、
レイ「俺は全員で逃げるには反対だ。
無理に決まってる」
エマはその言葉に戸惑う。
エマ「…レイ、１つ気になったんだけど…
ママがもし建物を放棄したら？
ママは私達商品から目を離さないかもしれないでしょ？」
エマの言う通り。
ハウスを燃やしてもママから目を離せるとは言い切れない。
まず火事が起きたらママは俺たち商品の安全を確保するだろう。
でも問題ない。
こうすりゃいいんだよ。
エマ「レイ！！？」
俺はガソリンを被った。
そしてニッと笑う。
最高だろ？
出荷が決まってる最上物が燃えてる。
絶対に捨て置けない。
この日を待っていた。
ずっと前から決めていたことだ。
俺は元から勉強や読書も好きじゃない。
でも我慢して積み上げてきた。
全てはこのために。
ごめんなA、ノーマン。
エマはもう独り立ちできるだろ。
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菜々美(プロフ) - この作品良すぎて涙出てきたわありがとう作者、、、 (9月11日 23時) (
レス) @page43 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
７4 - 20ページのバイヨン卿視点のお話に出てくるレウウェス様、多分お名前間違えてるかと…。レウウィス様だったと思います…。このお話大好きです、まだ読んでる途中ですけど…めっちゃ好きです…！！ (2022年7月1日 11時) (レス) @page20 id: 104d8d46f2 (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - とても面白かったです (2019年12月7日 14時) (レス) id: fe1c8c1f22 (このIDを非表示/違反報告)
消しかす(プロフ) - 雪さん» そう言ってもらえると嬉しいです！恋、かもしれませんね…！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ああーー、、、この作品が好きすぎて胸がキュッって痛くなる、、、。これは、まさに、恋、、、？！ (2019年4月13日 1時) (レス) id: 63b96624ad (このIDを非表示/違反報告)
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