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すると、レイがジャキッと銃をユウゴに向けていた。
いや、あの銃はハッタリ。
それはユウゴも分かっていた。



ユウゴ「いいのか?
俺らを殺したら案内も用心棒も手に入らねえぞ。
必要なんだろ?俺らが」

レイ「殺さねえよ」



レイはそう言って私に銃を投げ渡す。
私はその銃を片手で受け止めた。
軽い…銃弾は抜いてある。



ドン「銃弾は?」

レイ「抜いてある」



そう言ってレイはある装置を取り出した。
私達はそれを見て目を見開く。
まさか…



エマ「うん、質にとるのはオジサン達の命じゃない」



いいや、そのスイッチは配線が切れていた。
だって私が切った…はずなのに。



レイ「配線切れてて直すのに手間取った。
おかげで寝不足だよ。

緊急破壊装置」



私はそれを聞いて目を見開く。
その配線を直してまで…

この子達は…



エマ「さ、取引しようオジサン、おねえさん。



さもなくばこのシェルター破壊しちゃうよ?」



そうまでして、私たちに力を貸して欲しいの?
狂ってる…こんなの取引じゃない。

結局は脅しじゃない。
さっきまで無邪気で、笑顔で私と話していたのに。

こんな子供が。
そこまで考えていたなんて。


この子は、一体何者?


すると、ユウゴがパチンとナイフを閉めた。



ユウゴ「いいだろう。
死にてぇなら死なせてやる」



ユウゴはこの取引にのった。
私はその様子をゴクリと喉を鳴らして見ていた。

あの農園から出てきただけ、凄い。
11歳には見えない。



ユウゴ「ミネルヴァ探しに手は貸してやる。
が、あくまで先導。俺は護衛もしねえし命も懸けない」

エマ「それでいいよ、分かった」



エマはそう言って椅子から立ち上がる。



ユウゴ「あと俺から1つ条件がある」



ユウゴがいきなりそう言う。
エマも首を傾げ話を聞く。

私はため息をついて銃を仕舞おうと背中を見せた時、
ユウゴが私の首根っこを掴んで引き寄せた。

え、なになに。

ユウゴは私を引き寄せると私の頭をガシッと掴んだ。






ユウゴ「こいつはここに置いていく」

「…え?」

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あまね(プロフ) - 終わってる (2023年1月26日 20時) (レス) @page32 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きずっと待ってます! (2023年1月6日 20時) (レス) @page32 id: 8441e4cc3e (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - 約ネバの夢小説の中で1番好きです。ずっと待ち続けます。 (2020年11月19日 23時) (レス) id: a8aec2e377 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 続きが読みたいです!! (2020年9月3日 21時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ユウゴ - とても面白かったです!続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます! (2020年8月10日 7時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:消しかす | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年3月24日 0時

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