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ユウゴ「案内兼用心棒だと？」
私達はその言葉にエマを見つめた。
ミネルヴァさん探しね。
でもどうして私達が外に出てるって分かったのだろうか。
私達はシェルターに篭ってるって思わなかったのだろうか。
エマ「2人とも“強い”でしょ？
13年間生きてきた」
レイ「磨り減った靴。
たるむどころかしまりきった腹。
食料庫にあった木の実が吊るしてあった。
あれ、森か水辺まで出て採ってきたんだろ」
私達は2人の話を聞いて感心する。
さすがあの農園の最高級の商品…
そこまで見たんだ。
私はちらりとユウゴを横目で見つめた。
ユウゴは何食わぬ顔で2人を見つめてた。
エマはある手紙を取り出した。
それはミネルヴァさんからの手紙。
エマは、
“開けてあった。2人とももミネルヴァ探ししてたんでしょ？”
と言われた。
ユウゴ「知るか嫌だね出て行け」
「…ごめんなさい、それは…」
私は眉を寄せてそう言った。
そのお願いだけはどうしても聞けない。
その場所は、私には行けない。
思い出したくもない場所だもの。
ユウゴ「それが“取引き”？
そんな条件で俺らが命懸けの旅？
クソ目障りなお前らを命懸けで守れって？
バカバカしい」
エマ「出て行って欲しいんでしょ？」
私は大人しく黙っておく。
するとユウゴは後ろに持っているナイフを握りしめたのが、
私にはわかった。
ユウゴ「ああ、でもこの場で殺しちまう方が早い」
「…」
私はその言葉に驚きはしなかった。
私は横目でユウゴを見る。
冷酷な瞳。
でもユウゴは殺せない。
私には分かる。
エマ「殺せるの？」
ユウゴ「ああ、次は殺す。
悪いな、俺はやればできるんだ」
ユウゴはそう言ってナイフを握りしめた。
私はそんなユウゴに、ナイフを握りしめた手を、
ソッと触れた。
ユウゴ「余計なことはすんな」
「黙っとけとでも？」
私はユウゴを睨みつける。
ユウゴはああそうだ、なんて言って私の手を振り払う。
案内兼用心棒はできない。
でもシェルターをシェアすることくらいできるはず。
いつもいつも。
私に首を出すな、なんて。
ガキだから、まだお前には早いなんて。
私はそんな弱っちい女じゃないのに。
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あまね(プロフ) - 終わってる (2023年1月26日 20時) (
レス) @page32 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 続きずっと待ってます！ (2023年1月6日 20時) (レス) @page32 id: 8441e4cc3e (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - 約ネバの夢小説の中で1番好きです。ずっと待ち続けます。 (2020年11月19日 23時) (レス) id: a8aec2e377 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 続きが読みたいです！！ (2020年9月3日 21時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ユウゴ - とても面白かったです！続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます！ (2020年8月10日 7時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
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