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あと少しで唇が触れ合いそうだ
呼吸が合い、吐息が交じる
この状況に私はどうしても耐えられなくて精一杯力強く言った
『〜ッッ!抱き締められることまでしかしてない…!』
必死にそう言えば、童磨は額をくっつけてじっと目を合わせてくる
「それって本当?実は接吻する事も初めてじゃなかったり…もしかして一緒に寝たこともあるん『はぁぁ!?無いから…!』…ほんとかなぁ?」
何処までも凄く疑われて正直居心地が悪い
今まで散々一緒に過ごしてきたのにそんなに信用ないのか
私は意を決して繋がれた手を無理やり離し両手で童磨の顔を包み込む
その行動に童磨はつい戸惑いを見せた
『あのねぇ、さっきから言ってるけど私本当にあの人とはそこまでしかしてないからね?……接吻は、…童磨が奪ったじゃん……』
最後の方は声が段々と小さくなってしまった
しかし、全て聞こえたのだろう。童磨の瞳がほんの少しだけ揺れた
そして、吹き出すように笑った
「ふッッ…あはは!!そうだねぇ!Aの初めてを貰ったのは紛れもなく俺だね!!」
『そ、そんなに笑う…?』
「うん、だって君が俺に必死に話して縋ってくるからねぇ!可愛くて仕方ないよ!!」
『はぁ…!?だって脅すように聞いてきたの童磨じゃん!!』
さっきまでの脅してくる雰囲気はどこに行ったのだろうか。童磨は笑顔になり、この場の空気が一気に緩んだ
「ごめんねぇ!」
童磨は謝りながらAの髪を撫でた
『やめて…。兎に角、私は本当に何もしてないからもう問い詰めてこないでよ?』
「はぁい!!分かったよ!」
そう返事をするとAは1つ溜息をついて安心した顔をする
そして童磨に頭を撫でられたまま目をつぶった
そんな姿をみて童磨は思う
「(Aは分かってくれたのかなぁ)」
彼女には危機感がない
だから今回、付き合った事があると聞いて少し脅してみたのだ。
実際、童磨はAが本当に好きになった人と付き合ったとは思ってもいないし、彼女ことだ、流れに任せたのだと知っていた
それを利用し、Aが童磨にどれだけ気に入られていて少し怒らせたらこうと分からせるように鎌をかけてみたのだ
しかし、鈍感な彼女の事だ絶対理解していない
「(仕方ない、これから分からせてあげるから覚悟してねA)」
その時の童磨の顔は凄く意地悪そうな顔をしていた
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1日でランキング1位…!?流石に驚きました…!
ありがとうございます!
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紫雨(プロフ) - 名前変えました。戦国星光→紫雨(しう)です!よろしくお願いします! (2021年5月25日 11時) (レス) id: 7f51c92f84 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミックスジュースさん» コメントありがとうございます!いつか投稿できるように準備していきます! (2021年5月25日 11時) (レス) id: 7f51c92f84 (このIDを非表示/違反報告)
ミックスジュース - コメ&リク失礼します!童磨と夢主ちゃんとあかざの絡みが見てみたいです。投稿頑張ってください!応援してます(*´∀`*) (2020年11月19日 5時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - ムクロさん» ありがとうございまぁぁぁす!童磨いいですよね…!私の最推しです!もう顔が好き… (2020年3月2日 23時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - カイムさん» リクエストありがとうございまぁぁす!童磨の技アニメだったら絶対綺麗だと私は思います! (2020年3月2日 23時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shiu220525
作成日時:2019年9月18日 0時