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ある年の8月1日
猛暑真っ只中のそんな日

夜久衛輔は余命を宣告された


残された時間は一週間
その一週間を彼は、彼らしく生き抜いた


人の前では絶対に涙を流さず
いつも通りに過ごし


1人になり虚無感を得たときに、1人で泣いた


蝕まれていく身体
動かなくなっていく身体
狭まっていく視界


ただただ、恐怖を体験していた




それでも見事に一週間を生き抜いた
彼は諦めてはいなかった


最後まで、笑顔で、美しく、生き抜いた





夜久衛輔という、存在は



いつしか個となり、
またこの世界に戻ってくるだろう







彼が生まれ、亡くなった日は
来年も、その次も来る






今年も、来年も、その先も
最低で最高の夏にしよう





*夜久衛輔Happy birth day*

☆☆☆→←*13



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作者名:夕闇蛍 | 作成日時:2015年8月8日 0時

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