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「今の声は…」
すると突然、エマがダッシュで走り出した。まるで、何かに吸い寄せられるみたいに。
「！エマ！」
私も彼女の後を追った。
後ろからグレー髪の子が何か言葉を投げかけていたが、そんなこと気にしてられなかった。
…走り行くエマの目が、獣が威嚇するときの目にそっくりだったのだ。
その目がなんとなく、私の不安を煽って仕方がなかった。
誰もいない街を抜け出し、怪しげな森へと足を踏み込む。
「…あれ？」
しかし、木々の間を抜ける途中で彼女を見失ってしまった。
少し前まで目の前にいたのに。
「エマ―？どこー？」
彼女の名前を呼ぶが、森に私の声が響くだけで返事はない。
と、突然近くでガサリと何かが動く音がした。
｢！｣
危険を察知した私は、すぐさま近くにある木の陰に身を潜めた。
木からそっと顔を出し、誰がいるのか様子を伺う。
そこで見た光景に、私は目を疑った。
事実を端的に述べると、鬼同士が争っていたのだ。
いや、この言い方だと語弊がある。
【五頭の鬼が二匹組の鬼を襲っている】というのが正しいのか。
少なくとも今まで生きてきた中でこんな状況は初めてだったし、軽くパニックにもなった。
だって、『鬼達は基本的に仲良しで、めったに喧嘩しない』ってジゼルが言ってたから。
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伊予柑♪(プロフ) - 白桜姫さん» コメントありがとうございます！執筆が遅れて申し訳ありませんm(__)m更新頑張ります！ (2019年3月21日 19時) (
レス) id: 59a7a8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
伊予柑♪(プロフ) - Pq68さん» コメントありがとうございます！そう褒めていただけるとすごく励みになります。更新頑張ります！ (2019年3月21日 19時) (レス) id: 59a7a8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 久しぶりの更新涙が…(´；Д；`) 次が楽しみです。 (2019年3月21日 19時) (レス) id: 54672b0e1d (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たくて震えてます\(//∇//)\ (2019年3月2日 20時) (レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)
Pq68 - ＧＰ編は中々無いので、嬉しい。そして、オリジナルと原作を上手く混ぜ込めている所はとても凄いと思う。日々の更新を心待ちにしています。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: fa6e24bcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石渦 | 作成日時：2019年2月11日 16時
