自分で掴む (ページ5)

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幼い頃

＿普段は閉じてて

誰もいない、廃墟みたい

エ「ねえ「外」へ出たら何がしたい？」

『私は動物さんに囲まれて暮らしたい！』

レ「食われるぞ」

『食べられないよ！』

ノ「ほんとAは動物が好きだね〜」

『うん！だーいすき！エマは？』

エ「キリンに乗りたい！」

レ「お前ら､､､」

ノ「この門扉、内側からは開かないのかな。

一体何から僕らを守っているんだろう」

＿マ「いい？門と森の奥の柵へは､､､」

レ「「危ないから近寄ってはダメよ」､､､か。あんなの嘘に決まってるだろ」

ノ「そうかな？」

レ「ちぇっ、大して面白くもなかった。バレない内にさっさと戻ろうぜ」

現在

この先は外の世界、なぜだろう

「外」はどこか不気味

ギ「そうかしら。でも今まで施設(ハウス)を出て行った子は施設(ハウス)のことを忘れてしまうくらい毎日が楽しいんだわ！あー、私も早く外に出て色んな服を着たい」

ナ「外には施設(ハウス)にないものいっぱいだからな〜」

フィ「僕、汽車みたい！」

絵本、小説、学術書

図書室に並ぶ本の数々

世界はすぐそこに広がっていた。

＿手を伸ばせばすぐそこに

ド「げっ」

ド「何コレ、既にほぼ全滅じゃん！」

ナ「ハハハ､､､ノーマン鬼だとこうなるよ」

ギ「あーあこれでドンも捕まっちゃったし」

ア「あと生き残ってるのは、エマとAだけ」

レ「タイムアップ」

ノ「悔しいな〜あとちょっとだったのに〜」

『やったね♪』

エ「私はまた捕まっちゃった〜」

レ「残り２人になって１０分持ちこたえたぞ。新記録だ」

エ「悔しい〜なんで！？、なんでノーマンもAもあんなに強いの？
　私、Aには負けてるけど、ノーマンには負けたことないよ？」

レ「問題、現状ノーマンやAにあってエマにないものはなーんだ？」

エ「え！？いっぱいありすぎて､､､」

レ「”戦略“だ」

エ「！」

レ「確かに単純な身体能力ならエマの方が上だろう。でもノーマンは頭(ココ)が強い”ハンパない“

　そしてこれはまさに戦略を競う遊びなんだよ
　標的がどう動くか、「鬼」がどう攻めてくるか
　状況を観察・分析し、常に敵の策(て)を読んで利用する

　身体をフルに使ったチェスみたいなものだ」

エ「鬼ごっこが？」

レ「少なくともこいつがやってんのはそういう遊び」

ノ「そこが鬼ごっこの面白さでしょ？」

レ「な？だから強いんだよ」