自分で掴む (ページ31)

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９話　鬼ごっこしましょうページ31

シ「５…６…７…８…９…１０。さぁて♡気になってたのよね森の中の(・・・・)子供たち」

ハウス(ここ)へ来て１０日

私は忠実な“見張り”だった

日夜に決められた位置でただ見張る。それだけ

しかできなかった(・・・・・)！！

屈辱よ！

あの女本当に隙がない！！

あと私のことまったく信用していないわ！！

でも今日、ようやく隙を突けた

まずは小手調べ

イザベラは標的についても決して明かさない

＿＿でも、あの辺りの言葉から考えて多分、イザベラが見当をつけているのは

“出荷間近な最年長(フルスコア)”

見てやろうじゃない！

奴の子供達の実力を！

そして標的を暴き、私がママの座を奪うのよ！！

ノ「さて、敵はどう動く？これだけ多くの子供を集めたけれど２０分という制限付き
　恐らくシスターはまず僕らを探す。狙いは年長者(ぼくら)６人だろうからね
　まずは年長者(ぼくら)。その途中で見つけた弟妹(みんな)を根こそぎ捕まえていく…」

シ「(＿＿そんな感じで行きましょう)」

シ「……！」

おかしい…何これ…

何の“跡”もない…

シ「(足跡…ダミー！？)」

これが子供の鬼ごっこ…！？

そう…なるほど

“特別”な子供……ハイスコアでなくても他のプラントとは違うってワケ

シ「気が変わったわ。コンパクト(コレ)も封印♪」

本気出しちゃお♡

バッ

ノ「(……違うな)」

レ「(追ってこない…手を変えた？)」

ばったり

年少者「あれっ？」

ガバッ

「わっ」

エ「(年少者(あの子たち)、一か所に集められてる？一体どうやって…)」

ノ「(注意させた足元にこんなものを…マークを切り抜いた「木の葉」、他にも「花」や「文字」
　道々に並べて興味を持った年少者をおびき寄せている)」

レ「(ガキの好奇心を利用した小細工。見かけだけああだがそういう(・・・・)手も使うのか)」

ド「(ゲッ、どんどん捕まってく)」

『(年少者だけじゃなくて既にナットやアンナ、トーマまで…完全に動きを読まれてる…)』

ノ「(この数日でみんな成長したけどほんの数日。個々での逃走はまだキツイか…)」

レ「(ヤベェな、単純に強ェ…特にあの体力)」

ラ「(追いつかれる〜！！)」

ラ「！」

ガサッ

ラ「(ナイス！この狭さなら大人は追って来られない)」

シ「フンッ、ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷ」

ラ「ギャァァァッ」