自分で掴む (ページ28)

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８話　考えがあるページ28

エ「外だー！！」

マ「エマ、待って。襟が曲がっているわ」

エ「わ！気づかなかった。いつから！？」

レ「ガキ(笑)」

エ「💢〜」

『エマ！早く行こう？』

エ「うん！」

マ「クスクス。いってらっしゃい」

エ「ﾁｭｯ行ってきまーす！！」

タッタッタッ

レ「上出来」

エ「ありがとう。また後で！」

マ「､､､､」

エ「お待たせ！行こう！」

ー森ー

レ「しかし耳か､､､確かに気づかねえな。言われりゃあるけど」

エ「ね！Aが見つけたんだよ！」

『いや、たまたまだよ〜それに発信器っていくら鬼でも食べない。だから出荷の時に取り除くと思うの。それには大きくなっても取りやすい場所がいいと思って、それに採血痕の話は聞いてたけど、耳にするものなのか気になってたから､､､』

ノ「たしかに普通は腕だよね。それに採血痕なんて話も初めて知ったよ､､､」

レ「俺も」

ノ「そんなすぐに消えるあとなのか､､､」

エ「うん､､､本当すぐにそれくらいで消えるし､､､Aが言ってくれなかったらわかんなかった､､､」

『気にすることないよ！だって結果的には見つかったんだし、どっちが見つけたとか関係ないよ！』

ノ「そうだよ、大手柄だよ！２人とも。「場所」や「形」「大きさ」がわかった。次に進める」

場所の次＿＿＿

「「「『壊し方』」」」

ノ「どうする？切開して調べるにしても､､､」

『さっきのエマみたいに髪をかき上げられたら､､､』

エ「バレるよね。さっき内心ドキッとしちゃった。今までも実は見てたのかな､､､発信器のある左耳に
　何事もないかって､､､」

レ「かもな。個人の信号を特定できない。「確認」なしには位置がわからない。門や塀に近づいても
　 “通知”一つしない。俺達に埋められている発信器は機能としては割と甘い」

エ「えっ、甘いの！？」

レ「でも埋めている。なぜか」

『なら､､､発信器さえ健在ならどこまでも追える自信があるってこと？壊れていない、ならば
　手の内､､､』

ノ「待って、それってもし“通知するなら発信器が壊れた時ってこと？」

『え？』

レ「その可能性もあるわな」

エ「？、どういう事？」

レ「壊れたら追えない、壊れたなきゃ追える。じゃあ壊れた時だけすぐに分るようにしようって事
　だよ。例えばアラームとかで」

『壊したらママに知らせる？』

レ「まあ通知なんてものが実際あればの話だけど」